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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314001892
作品紹介・あらすじ
参考文献: 216-220p
感想・レビュー・書評
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精神分裂病(統合失調症)について、幅広い観点から著者自身の考察が展開されている本です。
著者は、統合失調症の症状と、それを理論的に解明しようとするこれまでの試みについて簡潔に紹介したうえで、みずからの統合失調症観を開陳しています。著者は、『言語と妄想―危機意識の病理』(1994年、平凡社ライブラリー)において、カフカやエドガー・アラン・ポウといった作家たちについての病跡学的な観点からの考察をおこなっていますが、本書でもチェーホフやストリンドベリなどの作家や芸術家たちへの言及がふんだんにおこなわれており、「精神分裂病の世界」を豊かなイメージを交えながら論じています。
統合失調症について、やや特殊な観点から論じた本という印象もありますが、精神の病と文化や芸術との関連について考えるうえで多くの示唆をあたえてくれる内容だと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずいぶん古い本だけれど、名著。
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