- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314002547
感想・レビュー・書評
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システムの修正にあたって外部変数を変更する場合と内部変数を変更する場合がある。システムを根本から変えるには内部変数を変更する必要がある。
改善→外部変数(入力)の変更
改革→内部変数の変更詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
松岡正剛さんの千夜千冊で紹介されていたのに興味を持って読んでみました。想像以上に難しい本でしたが…
私たちが世界を認識するためには、ただ全体を全体として見てもいみがない。一方で要素還元を繰り返して個々の要素を分析しても、それの合計が単純に全体になるわけでもない。そこで自然科学でも人文科学でも対象を各要素が相互に作用し総体として駆動する系=システムとして捉えます。
そのシステムとしてとらえるということは決して絶対的な基準はあるわけじゃなくて、世界をどうみるかという相対的な視点に依存している。つまり、対象をシステムとしてとらえるということは、世界についてある特定のパースペクティブを採用したということにほかならないわけですね。
そのシステムにかかるパースペクティブについて、一般的な原則や法則を提示したのが本書です(いわゆる第一世代のシステム理論がベースのようです)
認識の裏側にあるパースペクティブが明確になることで、思考の一貫性が意識されます。またそのパースペクティブの相対性を意識することで時にはパースペクティブに縛られない思考も可能になるかもしれません。さらに一見関連のない事象がパースペクティブレベルでは繋がり、そこから新たな知見がえられることもあるんじゃないでしょうか。
いわゆる思考術とかロジカルシンキングとかのように今すぐ使えるお手軽ツールではありませんし、きわめて抽象的な内容で読む進むのも一筋縄ではゆきませんが、こうした本質を追求した本というのはさまざまな示唆を与えてくれるものです。 -
20/4/23