人生と愛

制作 : 佐野 哲郎  佐野 五郎 
  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314004596

感想・レビュー・書評

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  • 人間は進化を望んでいる
    人間に目的を与えるもの、律するものはヒューマニズムであり生命への愛

  • よい過剰、あふれ出し泡立ち流れて倦怠を産むことのない過剰とそうでないものがある。

    そうでない過剰は、わたしたちが受動的につまり型にはまった反作用、空虚さや退屈ん追い払うため、外力につきうごかされて消費するもの。後味がわるいもの。

    [過剰の良し悪しは、ひとつには私たちの関わり方が左右することになるか。]

    古典的哲学のいう能動とは、人間に内在する力を高め、あらわにすること。
    自分を表現したり、何か作り出したりするときだけ、人は自分自身である。持つのでなくあること。能動としての愛。

    ところが近代は、退屈に能動で抵抗するより、あれこれの消費で紛らわすことばかりになっている。
    それは、今日の経済体制が最大生産、最大消費の上になりたっているからで、欲求をあおられるから。

    消費とその誘因である欲求をあおる社会は、家父長的権威を維持できない。ひとつに宗教。
    その弱ったあとを技術の宗教がうめているが、これは倫理道徳の支えにならない。
    ひとの倫理的に生きたいという深い願いに応えるものではない。

    人類存亡の危機に面したいま、どけんかせんといかん。とても大変だけど。思考も生活も社会も根本的にかえないといけない。

    それには結局ひとりひとりの自問で答えを出すしかない。余計な雑音に耳を貸さず「お前は短い間生きるだけなのだぞ、お前は誰なのか。本当は何を望んでいるのか。」と問い、答を見出そうと努めるべきだ。

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著者プロフィール

エーリッヒ・フロム (Erich From)
1900年ドイツ・フランクフルト生まれ。フロイト理論にマルクスやヴェーバーを接合して精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。また、真に人間的な生活を可能にする社会的条件を終生にわたって追求したヒューマニストとしても有名である。しだいに、禅や東洋思想へも関心を深めた。
著書に、『愛するということ』『悪について』『生きるということ』『フロイトを超えて』『希望の革命』『反抗と自由』『人生と愛』『破壊』(以上、紀伊國屋書店)ほか多数。1980年歿。

「2016年 『ワイマールからヒトラーへ〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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