言葉のエロティシズム

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314004718

作品紹介・あらすじ

ポスト・モダン、論、神秘主義や生命論など現代思想をめぐる様々な諸問題の核心とその地平が,本書の4つのを通して浮かびあがってくる。ここには、いまや「自前の思想家」としての道を歩み始めた丸山圭三郎氏と4人の思想家による、安易な妥協の道を許さず、また結論を導き出そうとすることもあえて求めない、同士の衝突によるスパークがみられる。異なるもの同士のぶつかりあいであるならではの魅力をいっぱいに詰めた現代思想への手引書である。

感想・レビュー・書評

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  • この得体のしれない学問がより一層
    わけのわからないものと感じる1冊でしょう。
    だけれども案外人の生きるこの世界
    わけのわからないものばっかりだったりするんですよね。

    ちなみにこの中にはアンチという言葉が出てきます。
    よく騒がれるあの人たちです。
    だけれどもその定義がまさにそう。
    どうすればいいか?関わるな、異常なわけですよ。

    エロティシズムに関してはあまり触れてないかも。

  • 『フェティシズムの快楽』(紀伊国屋書店)の姉妹編となる本で、丸山圭三郎と笠井潔、蓮實重彦、中沢新一、栗本慎一郎との対談を収録しています。

    実体論と関係論を乗り越えて、アノニムな次元から構造が生成されていくプロセスを理論的に捉えようとする丸山に対して、蓮實は「それはわからぬでもありませんが、僕はそこのところは絶対に考えまいとしているんです」と述べています。ここには、「物語」を批判しながらも、「物語」に代わる新たな文学のフロンティアをなんらかの指針として語ることに禁欲的だった蓮實の面目が示されているように感じました。

    こうした蓮實の態度にくらべると、カオスとコスモスの「円環運動」や、人間の表層的な意識の底でそれを動かしている「欲動」を言い当てようとする丸山の志向は、どうしても素朴なものに見えてしまいます。

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