愛するということ 新訳版

制作 : Erich Fromm  鈴木 晶 
  • 紀伊國屋書店
4.12
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本棚登録 : 3611
レビュー : 359
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314005586

感想・レビュー・書評

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  • 「愛」って何だろう?「無限」ってどういう事?
    2013年はそんな本からスタート。
    「愛される方法」や惚れさせるテクニックより、
    「どうしたら人を愛し続けられるか」の方が難しい。愛するって、信じるによく似ていて、好きって、悔しいに近いってぼんやり思う。

  • 心理、というよりは哲学?
    何となくあまやかなものを想像して読むならそれは裏切られますね。
    結構厳しいことが書かれていると思います。

    以前から読みたい、と思っていたところへ新装版。そしてNHKで解説番組を放映してくれましたね。
    これを観ておいてとても良かった。でなければもっと理解は難しかったと思います。
    しかしそれでも難しかった…。確かに読む年代や人生経験、心理状況によって受け止め方や理解の深度など変わるのでしょうね。

    やはりエンタメ寄りな思考の私は「愛は技術である」ことをフロムさんはどのように実践したのか、実生活に活かしたのか活かせなかったのか、の方に興味がでてしまいます(笑)

  • 「愛とは技術である。」

    精神的に成熟していない人間は誰かを愛することが出来ない。

  • 愛されたいばかりで、愛したいという気持ちが少ないから恋愛がうまくいかないのでは?という動機から読み始めました。

    結果的に、わたしは自分を愛していると思っていましたが、フロム的解釈ではそれは思い込みであり、全く愛せていなかったのだと認める結果となりました。。。残念、もう何年も自分を愛そうと努力してきたつもりなのですが...(努力が間違ってるのか、忍耐の時期なのか...。)

    はじめ、「愛は技術」という説明文にやった!練習すれば私も人を愛することができるんだ!と希望に満ちて読み進めました。が、まずは宗教の話で気持が遠のき、さらに実践方法でハードルの高さに途方にくれました。ちょっと仏教の修行に似てるような気もします。

    そして、寂しがり屋のわたしには悲しい内容でもありました。ひとりでいるのもいいけど、人といるのも幸せなんだけどな〜そんなに好んで孤独と仲良くしなきゃいけないのかしら?

  • 精神分析家のエーリッヒ・フロム著。ファシズムを心理学的に分析した「自由からの逃走」の著者である。「愛」につて兄弟愛、母性愛、異性愛、自己愛、神への愛まで理論を展開。
    「異性愛は排他的であるが、相手を通して人類全体を愛する。一人の人間としか融合できないという意味で排他的であるが、兄弟愛を排除することはない」
    愛は能動的であり、一人を愛せるならば他の大勢を愛せ、他の大勢を愛せるならば一人を愛することができる。博愛的な理論であるが、真理でもあろう。

    「異性愛は独特のものであるという見解も正しいし、意志の行為であるという見解も正しい、正確にいえば、どちらも正しくない。ゆえに、うまくいかなければ簡単に解消できるという考え方も、けっして解消してはならないという考え方も間違っている。」
    う~む、難しい。果たして、人生の終わりには理解することができるようになるのだろうか。

  • もう一度しっかり読み直そう。
    この本のなかでいう、生産性ってなんなんだろうか?

  • 文章は決して難しくない。愛することがどういうことかも難しくない。非常に易しい本です。でも、結局何が愛することなのか私には捉えることができませんでした。これから何度も読み返し自分の技術に取り入れたいと思います。

  • じゃあ自分を愛するにはどうしたらいいのか?

  • 「愛されるよるも愛したいマジで」。ちょっと前にKinKi Kidsのこんな歌があったが、エーリッヒ・フロムの主張はまさにこれであった。愛とは受け身に与えられるものではなく、能動的に与えるもの。しかも、それは訓練でできるようになるらしい。主張は頭では理解できても、心理・行動レベルでこの境地に達するのは難しそうだ

  • The Art of Loving.

    愛は、感情や現象というより、技術であり、意思に基づくものであると。そう言われると確かにそうかなという気になる。
    「愛とは、特定の人間にたいする関係ではない。愛の一つの「対象」にたいしてではなく、世界全体にたいして人がどう関わるかを決定する態度、性格の方向性のことである。……ところがほとんどの人は、愛を成り立たせるのは対象であって能力ではないと思い込んでいる。」(76頁)
    「誰かを愛するというのはたんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。もし愛が単なる感情に過ぎないとしたら、「あなたを永遠に愛します」という約束にはなんの根拠もないことになる。」(91頁)

    同性愛に否定的なところとか、きょう日のジェンダー論的立場からは文句が付きそうなところも。
    「一九〇〇年頃に真実だったとしても、五十年後にはもはや真実ではない」(63頁)ということか。

    その他
    「そういう状況にある夫婦はよく、子どもから一家団欒の幸せを奪ってはならないから、離婚するわけにはいかない、という。しかし、「一家団欒」のなかにただよう緊張と不幸の雰囲気は、はっきり離婚するよりも、ずっと子どもに悪影響をおよぼす。すくなくとも、親が離婚することによって、子どもたちは、勇気をもって決断すれば、堪えがたい状況にも終止符が打てるということを、身をもって学ぶ。」(153頁)
    「集中できるということは、一人きりでいられるということであり、一人でいられるようになることは、愛することができるようになるための一つの必須条件である。もし、自分の足で立てないという理由で、誰か他人にしがみつくとしたら、その相手は命の恩人にはなりうるかもしれないが、二人の関係は愛の関係ではない。逆説的ではあるが、一人でいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ。」(167頁)

著者プロフィール

エーリッヒ・フロム (Erich From)
1900年ドイツ・フランクフルト生まれ。フロイト理論にマルクスやヴェーバーを接合して精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。また、真に人間的な生活を可能にする社会的条件を終生にわたって追求したヒューマニストとしても有名である。しだいに、禅や東洋思想へも関心を深めた。
著書に、『愛するということ』『悪について』『生きるということ』『フロイトを超えて』『希望の革命』『反抗と自由』『人生と愛』『破壊』(以上、紀伊國屋書店)ほか多数。1980年歿。

「2016年 『ワイマールからヒトラーへ〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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