- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314005869
感想・レビュー・書評
-
読書会で第5章を読んだが翻訳の質が悪く、理解に苦戦したが、人類学の勉強を始めるには良書ではないかと思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「オリエンタリズム」以降の人類学において、絶大な影響を与えた書物。
民族誌記述における表象の権力性や恣意性を暴いた、ということで有名。
この後の人類学は、ここで提起された問をめぐって迷走を続け、今もまだ収束していない。それほど根源的で重要な問いがなされたといえる。 -
[ 内容 ]
1994年、サンタフェにて、「民族誌を書く」ことをめぐる文化人類学のセミナーが開かれた。
人類学における「ポストモダン」の提唱者、クリフォード、マーカスをはじめ、クラパンザーノ、タイラーら、さまざまなスタイルを持つ人類学者が集まり、先鋭的な議論をたたかわせた。
このセミナーでの発表をもとにして編まれたのが本書である。
デリダ哲学、文学理論、歴史学などを交錯させながら、それまで自明とされてきた民族誌の方法論、そして人類学のあり方を根底から問い直す。
人類学に新たな展開をもたらすとともに、社会科学、文学、文化研究などのさまざまな分野において評判を呼び、多大な影響をあたえてきた重要な著作である。
[ 目次 ]
第1章 序論―部分的真実
第2章 「共有された場をめぐるフィールドワーク」
第3章 ヘルメスのディレンマ
第4章 テントの入口から
第5章 民族誌におけるアレゴリーについて
第6章 ポストモダンの民族誌
第7章 イギリス社会人類学における文化の翻訳という概念
第8章 現代世界システム内の民族誌とその今日的問題
第9章 民族性とポストモダンの記憶術
第10章 社会的事実としての表現
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]