サルトルとマルクス主義: 『弁証法的理性批判』をめぐって (精選復刻紀伊國屋新書)
- 紀伊國屋書店 (1993年1月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314006590
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『弁証法的理性批判』第1巻の紹介だが、単なる解説ではなく、著者自身のマルクス理解を合わせ鏡にすることで、サルトルの思想を浮き彫りにすることがめざされている。
生産様式が生産関係や社会関係を決定するという史的唯物論の考え方は、実証的観察によって得られた経験的理論なのではない。それは、人間はみずからを取り巻く環境世界へ働きかける存在だという人間観に基づく哲学的原理だと著者は考える。
人間と歴史は、実践を通して弁証法的に創造される。このことを批判的に解明することで、機械的な歴史の進展に人間が組み込まれてしまう疎外からの脱却の道を見いだそうとしたのが、サルトルの試みだったという。
けっきょく、人間主義的マルクス主義をなぞっただけという気も。
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