消費社会の神話と構造 普及版

制作 : Jean Baudrillard  今村 仁司  塚原 史 
  • 紀伊國屋書店
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レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314007009

感想・レビュー・書評

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  • 今までに読んだ本の中でも特に難解だった(今まで新書ばかり読んできたせいもあるが)。

    社会学の一分野としての消費社会論だったが、巻末の説明によれば「マルクス経済学にソシュール記号論を導入した理論」であるらしいので、哲学や経済学の要素を多分に含んでいる。

    こういう「難解な古典」を読む経験が自分に足りていないことは自覚しているが、その数少ない経験と比較した時、本書からは他書に無い感覚を得た。
    というのも、文章は難解で殆ど理解できないものの、「ここには自分の知らない、何か重要な示唆が多く含まれている気がする、それなのに十分に理解できないことが非常に悔しい」というものだ。

    哲学の本を読んでいて、文章がスッと自分の中に落ち着いた時に、何とも言えない「発見の昂奮」のようなものを得ることがある。
    この本には、理解さえできれば得られるはずの「発見の昂奮」が、他の本よりも多く、深く、存在する気がした。

    そんなもの、理解できていないのだからなぜ感じるのか説明もできないのだが、僕はそこに一種の学びの神秘のようなものを感じる。
    というか、昔どこかで読んだ内田樹の文章に同じことが書いてあったはずだ(だからそう感じるのかもしれないが)。

    内容については、読みながらメモしたものをブログか何かでまとめてみたい。
    本書をもとにレポートを命じられた大学生が参考にして、みんなでコピペがバレて落第してくれる程度の質にはしたいと思っている。

  • 訳者今村仁司は本書あとがきにて、生産主義的-経済学的-思考では把握不可能であったポトラッチ型消費の意義は、バタイユに発しボードリヤールを経て、新たなる社会学的概念へと鍛え直された、という。マルクスの価値形態論とソシュールの記号論を結合して社会現象の解析手法としたボードリヤール的消費概念とは‥、1979年初版、中古書

  • 20130607

  • 消費行動は言語活動と同じである。
    消費社会において、単にモノを消費しているのではなく、自分や自己の集団を他者と区別する記号として、モノを常に操作しているという。

    集団行動としての規範やモラルによって無自覚に強制されている均質的な消費行動の中に、どこか矛盾が生じている点があるとするならば、控え目な態度で消費行動を見つめ、綜合的な個性を再創造し、あらゆる可能性を徹底的に開拓することが強いられる。

  • 斜め読み。
    あまりにも有名な消費社会批判。

    ずっと前に読んでいたときは、いまいちよくわからなかったけれども、今回はそれなりに勉強になるなと思いながら読めた。同じことを何度も何度も繰り返し言及している。

    現代社会=消費を基調とする社会においては、我々はモノそれ自体を消費しているわけではなく、記号(の差異)=観念を消費しているに過ぎない。だから、一見、モノが溢れているように思える消費社会においては、実はモノの欠乏こそが本質的状況であって、記号=観念が氾濫しているに過ぎない。

    広告的言説はまさしくこの記号を生産し、再生産していく言説装置として存立しているみたいな。

    後半、もうちょっとちゃんと読み直す。

  • 研究会課題図書。
    これ読んで「広告」があんまり好きじゃなくなった。
    そこまで社会に住む人の思考を操作したいかよってな具合で。
    フランス人の書く文章は訳が分からないけど、
    消費社会について商業や経営の観点からじゃなくて
    人間科学目線で見るには良い。
    ボードリヤール氏が1970年代にこれを考えていたのがまず凄い。

  • 神!
    独特な訳で、わかりづらい箇所がいくつもあったがそれはそれでいいかな

著者プロフィール

【著者】ジャン・ボードリヤール :  1929年生まれ。元パリ大学教授(社会学)。マルクスの経済理論の批判的乗り越えを企て、ソシュールの記号論、フロイトの精神分析、モースの文化人類学などを大胆に導入、現代消費社会を読み解く独自の視点を提示して世界的注目を浴びた。その後オリジナルとコピーの対立を逆転させるシミュレーションと現実のデータ化・メディア化によるハイパーリアルの時代の社会文化論を大胆に提案、9・11以降は他者性の側から根源的な社会批判を展開した。写真家としても著名。2007年没。著書に『物の体系』『記号の経済学批判』『シミュラークルとシミュレーション』(以上、法政大学出版局)、『象徴交換と死』(ちくま学芸文庫)、『透きとおった悪』『湾岸戦争は起こらなかった』『不可能な交換』(以上、紀伊國屋書店)、『パワー・インフェルノ』『暴力とグローバリゼーション』『芸術の陰謀』(以上、NTT出版)、ほか多数。

「2015年 『消費社会の神話と構造 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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