ボタニカル・ライフ―植物生活

  • 紀伊國屋書店
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本棚登録 : 138
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314008396

作品紹介・あらすじ

「ベランダー」で行こう!庭も時間もない不自由な都会でも、ベランダーなら植物と暮らしてゆける。

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだ本もいとうせいこう氏の文章は読みづらいなと思ったのに、何故手にとってしまったか。植物好きだからかな。まあ、読んでみる。植物日記、花好きだと。私は花じゃなくて、植物系なんだよなーやっぱりあわないかなーと思いながら読むがふと「そう言えば、植物日記的書物は珍しい」と思う。

    ニチニチソウ、クレソンは詳しく調べてみたい。

  • ベランダ―(決してラベンダーでもガーデナーでもない)がおくるベランダでの植物育生奮闘記。
    ある種の病気のように花を買っては枯らしていく。枯れる草花を見て「生命とは何か」「見かけは生きている。しかし中身は死んでいる…植物は不気味だ」と深淵を覗いてみたりしている。
    中々に波乱万丈なベランダ―生活である。軽妙な語り口で、花が咲けば喜び、枯れれば親が亡くなったかのように悲しむ。伸び伸び生長していても、一向に実も花もつけない植物には憤りを覚えつつも何故できないのか、と頭を抱える。
    ベランダ―にとって植物は、立派なパートナーであると感じた一冊。

  • センスの塊みたいな文章
    声をあげて笑っちゃいました。
    芍薬の花束が欲しい…

  • 知人に貰ったまま数年間積読になっていたが、BSでドラマ化されたものを楽しみに見ていたので、それをきっかけに読了。まさに本書に出てくる「拾いものの鉢」のような運命を辿った本でなかなか可愛いやつだった。
    ベランダ園芸をテーマにしたエッセイながら一人称は「俺」、植物たちを「野郎ども」と呼ぶハードボイルドっぷりが可笑しくもあり、自分のような天邪鬼には共感も持てた。本書(のドラマ)の楽しげな様子に影響を受けて育て始めたアボカドは2鉢目になりました。(児)

  • 自己流園芸ベランダ派のほうがおもしろかった。写真が載っていたが小さく画質が粗かった。
    図書館の本が古くて紙が臭かった。

  • (273P)

  • いとうせいこうさんのエッセイが読みたくて、借りて来た。

    なんかハードボイルドで、しんみりしたり、
    どきどきしたり。

    個人的には、植物好きな母親の影響で、
    さっぱり植物が好きでない、私。
    それでも、この本は好きだ。

    次回生れ変わったら、植物になって、
    いとうさん宅のベランダにコッソリお邪魔したいと思う、私。

  • 人間で溢れ返った都会なんかで生活を送っていると、部屋でペットを飼ってみたり、ベランダ園芸にはまったりするような生活に憧れる傾向があるようです。で、またこれが物書きだったりなんかすると、それをモチーフにエッセーを書いてしまうようです。それらに共通するのは、ペットや植物を擬人化し従属関係を通じて、「人間って自然と繋がってるんだな」と実感する点です。本書も例にもれず、そういった植物たちとの繋がりを書き綴ったものですが、著者独特の視点というか語り口が妙にマッチして、植物たちへの偏愛っぷりを更に引き立てています。読み終えた後、つい花屋や園芸店に行きたくなってしまいましたよ。また、今回の文庫版では、単行本の内容にWEBの隠しページで掲載していた内容を加えて大幅増量していますので、単行本を持っていてもつい買い直してしまいますし、続編も期待したいですね。

  • いや~、おもしろかったです。
    いとうせいこうさんの「ベランダー」エッセイ。

    いとうさんがご自宅のベランダで、実に様々な植物(時に魚も)を育てる様子が書かれています。

    それが、偉そうに「○○という花は、赤玉土がどうのこうの……、肥料はどうの…」と講釈をたれるわけではなく、どちらかというと「1年目は花を咲かせたのに、2年目はうんともすんともない」みたいな話が多いので楽しいです。

    私もベランダで自分の気に入った花をちょこっとだけ育てていたことがあるので、「この花(木)は、枯れてるようにも見えるけど、捨ててしまっていいものかどうか」と悩む気持ちがよくわかります。
    植物って死んじゃったように見えて、突然息を吹き返したりすることが、本当にあるもんなぁ。

    本格的にガーデニングを楽しんでる人からすれば「なんなの!?」と思われるような内容かもしれませんが、私はこれくらいのスタンスが、一番共感できるな。

  • アボカドを購入する度に
    いとうせいこう氏の
    われわれはアボカドの果肉よりも種にお金を払っている
    的なことばを思い出し
    種をゴミ箱に入れるのを躊躇してしまいます

    ベランダーの仲間入りをした際に
    また読み直したい。

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著者プロフィール

いとう せいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。『ノーライフキング』でデビュー。『ボタニカル・ライフ ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。

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