クレオ-ル事始

著者 :
  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314008532

作品紹介・あらすじ

フレンチ・カリビアン・ポップスでお馴染みのカリブ海のクレオール文化は、豊穣な文学と音楽の故郷だ。しかし、どれほどの人が、クレオールのことばや歌を自分の舌の上で転がしてみたことがあっただろうか。本書は、ラフカディオ・ハーンがマルチニークでおこなった民話採集のフィールドワークを踏まえながら、クレオール言語とその物語世界へ私たちを誘う。新しい耳と舌で、クレオールの饒舌な魅力を味わおう。本邦初の「フレンチ・クレオールの初級文法」付き。

感想・レビュー・書評

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  • 「クレオール言語にひきつけられる作家たちは何がしかの形で、クレオール言語に羨望をおぼえ、そこから何かを学び取ろうとする。さらにはその知を横領しようとさえする。」(p.12)文化Aに属するA文化者が異なる文化Bに接することによって文化Bに羨望をおぼえ、そこから何かを学び取ろうとする。さらにはその知を横領しようとさえする。このように、異なる文化者による他文化からの横領が文化と文化の交流を創出し、原文化が更新される。

  • OPAC→ http://libopac.josai.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=4000004517
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著者プロフィール

東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。立命館大学先端総合学術研究科名誉教授。
専攻は比較文学。ポーランド文学、イディッシュ文学、日本植民地時代のマイノリティ文学、戦後の在日文学、日系移民の文学など、人々の「移動」に伴って生み出された文学を幅広く考察している。
主な業績に『声の文学―出来事から人間の言葉へ』(新曜社、二〇二一年)、『外地巡礼―「越境的」日本語文学論』(みすず書房、二〇一八年)、『バイリンガルな夢と憂鬱』(人文書院、二〇一四年)、『ターミナルライフ 終末期の風景』(作品社、二〇一一年)『世界文学のなかの『舞姫』』(みすず書房、二〇〇九)年、『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(作品社、二〇〇八年)などがある。

「2022年 『旅する日本語 方法としての外地巡礼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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