脳のなかのワンダ-ランド

  • 紀伊國屋書店
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本棚登録 : 43
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314008976

作品紹介・あらすじ

地平線上の月が真上の月とくらべて大きく見えるのはなぜだろう。母親が赤ん坊の頭を左にして抱く本当の理由とは。3足す3の計算も手こずるのに12桁の素数を見分ける双生児、自分の左手が別人のものと思い込む女性、40年前から何も記憶できなくなった男性-。豊かな事例を通して、脳と心の「大いなる謎」の旅へ読者を誘う。カナダ科学ライター図書賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • "表題通り「脳のなかのワンダーランド」がいっぱい詰まった最高に面白い本。
    左半身を無視して生活をしている人、
    切断されて今はないはずの腕や足がまだそこにあるかの如く痛みを感じたりする人、
    短期記憶を持てない人、長期間記憶をとどめることができなくなった人、
    事故で色彩を失ってしまった人、などなど
    こうした症例を一つ一つ丁寧に取り上げ、これまで科学者が研究してきたものを医学的知識のない一般の人たちに紹介してくれる。"

  • 主には脳損傷患者の症例を中心として、半側空間無視や幻視、失認など、健常者からみると不可思議に思える現象について書いている。読みやすく、入門書的。

  • まさにワンダーランドという奇妙な脳の働きを紹介。幻肢、体外離脱など、脳内で起きていること。脳がまだ謎だらけであることを示してくれる。

  • 脳に障害を負った方々の様々な症例や、そこから分かる摩訶不思議な脳の世界。こう言っちゃ何だが面白かった。脳味噌さんすげぇ。

  • 大いなる謎である脳の世界をさまざまな角度から見せてくれる。タイトルのワンダーランドという言葉がピッタリなくらい驚きの世界だ。鬼才アルチンボルドの表紙 絵が先ず目を引く。脳の不思議を解明していく様は見事。
    (第2閲覧室 所蔵 491.371/I)

  • 図書館で借りるものの返却期限内に読みきれず、途中で中断。是非再チャレンジしたい。

  • カナダのサイエンスライタが書いた、入門向けの脳に関するさまざまな物語。母親が赤ちゃんを抱くときに左胸に当てるのは、よく言われるように心臓を音を聞かせるためでなく、顔の左側を見せるためであるとか、記憶をつかさどる海馬を除去された患者のことなどが、わかりやすく書かれています。少し厚い本ですが、なんどか読み返すことでもっとおもしろいことがわかるような気がします。

  • 高校の同級生I藤くんが勤める本屋で発見。そして自分とこでBL発注します。ごめん☆
    ところでこの表紙の野菜おじさんの絵、どっかで見たような…(有名な絵なんだろうけど)なんだったかな。こないだ見たヤン・シュヴァンクマイエルの映画かな?

  • 脳のスライスの話に始まり、記憶、認知などの脳の事情が明快に書かれています。
    もともと脳科学研究者ではない人が書いているので、言葉も語り口もわかりやすくオススメです。
    あーたのしかった☆

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著者プロフィール

サイエンスライター。長年、カナダCBCラジオ1やディスカバリー・チャンネルで番組のホストを務める。アルバータ大学学士課程およびトロント大学修士課程修了。これまでに14冊の著書を出版し、邦訳に『天に梯子を架ける方法―科学奇想物語』(紀伊國屋書店)、『そうだったのか!――見慣れたものに隠れた科学 』(講談社)などがある。

「2015年 『記憶が消えるときーー老いとアルツハイマー病の過去、現在、未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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