イギリス人は「理想」がお好き

著者 :
  • 紀伊國屋書店
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本棚登録 : 49
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314009119

作品紹介・あらすじ

イギリス人の写真家と結婚、老親の面倒をみるために、12年前からロンドン近郊に暮らす作家が出会った、イギリスの本当の姿。医療費無料のおかげでシステムは破綻寸前で、予約が入るのは1年以上あと。政府の持ち家奨励策で国民の借金は膨れ上がり、移民にも住宅を与えるため嫉妬で殺人事件まで勃発。天気が悪いから、花を抜いては植え替える庶民のガーデニングが横行-それでも「イギリスは一番!」とイギリス人は信じているのです。その信念を支えるものは?スパイスの効いた英国論。

感想・レビュー・書評

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  • 医療費が豊胸手術に至るまですべて無料であるとか、難民にも一軒家を提供するとか、驚くような今まで知らなかったことが矢継ぎ早に放たれる。
    小説家とあるが、申し訳ない、まったく知らなかった。でもだからさすがに論理構成が的確で、何より文章がおもしろい。斎藤美奈子の本で興味をひかれたのだが、文体と、文章話芸に共通するところがある。つまりテンポよく、わかりやすく笑えて、ためになる。
    揶揄が過ぎるのかもしれないが、イギリス関連の随筆ということではたとえば林某などのイギリスすげー物が家畜人ヤプーにしか見えないほど。
    愛があるし、生活があるし、人間へのまなざしを持っている。
    林某のやつとかは人間全般よりも英国への愛情より、まず「自分への愛情」ばかりが先に立っていて下品だ。ということも再認識できた。

  • イギリス人面白いv章に分けられててこの手の本にしては読みやすかった

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