- 紀伊國屋書店 (2007年10月16日発売)
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感想 : 29件
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784314010337
みんなの感想まとめ
この書籍は、摂食障害に悩む人々に対する深い理解と支援の方法を提供しています。特に対人関係療法を通じて、過食や拒食の根本的な原因が現在の対人関係のストレスにあることを示し、コミュニケーションの改善が重要...
感想・レビュー・書評
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2020年に読んだ本で一番良かったです。
過食は、現在の対人関係のストレス度合いを表しているものであるので、過食自体を止めようもしても根本の解決にはならない、ということがわかりました。
また、対人関係のストレスを減らすには、自分のコミュニケーションの未熟な部分と向き合い、より適切なものへと変化させる必要があることがわかりました。
否定的な感情は、そう感じている自分も含めて認めるところから始めることが必須だとわかりました。その後は、それを言葉で過不足なく表現する、人に聞いてもらう、ということが回復の過程で必要だとわかりました。
現在の重要な他者との関係を変化させることが大切なので、こちらのコミュニケーションの態度を改めてもなお相手に変化が起こらないような場合は、別離も選択肢の1つであることを頭の片隅に置いておこうと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
摂食障害と診断されて1年。主治医の先生からの勧めで読んだ1冊。病気についての理解とその支援のあり方が書いてある1冊だった。この本を読んで私は初めて対人関係療法という言葉を聞いた。治すことが難しいと言われる複雑な病気。それの解決策の1つとして言われてることを初めて知り、私の知らないところでもたくさんの方法があるんだなと思った。私はこの本を読んで対人関係療法などの心理療法を研究したいと思った。今まで臨床だけできたらいいと思っていたがこの本は臨床だけでなく研究への興味を持たせてくれる1冊であった。この病気をちゃんと克服していつかは支援者側に立つことを夢見て頑張ろうと思える1冊。出会えてよかった。
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・過食症(恐らく他の依存症も)の原因は、「身近な重要な他者との対人コミニュケーションの問題」である
・なので、重要な他者との対人コミニュケーションを改善し対人ストレスを改善する事で、依存症は改善できる
・つまりは愛着障害や複雑性PTSDから併発される症状である。
なので、対人関係療法をする事で、複雑性PTSDの諸症状のいくつかは、依存症以外のも多少和らぐと予想される。
・方法としては、重要な他者に
・症状を秘密にせず、打ち明け、説明して、治療の協力を頼む
・良くないコミニュケーション方法に気付き、それをやめる
(明確で直接的な言葉で表現しない。無視、不機嫌、依存行為など間接的な方法でストレスを受けてる事を伝えたり、対処する。伝わってると思い込む。)
・自分の思っている事、伝えたい事に気付き、それをなるべく直接的でそのまま伝わる言い方で、相手に伝える。難しい場合は、LINEや手紙などで。
・逆に、症状だけ見てたり、症状だけを抑えようとしても原因はそのままなので当然治らない。
無理して抑えても、再発するか、他の依存症になるだけ。
・なので、依存行為はストレスへのコーピングであり、必要なものである事を認識し、それをする事を自分に許可する。
行為をする事や自分を恥ずかしい、駄目だ、などと思わない事が大事。
・継続的で習慣的な対人ストレス(を感じる生き方、伝え方、関係、言えない状態)がなくなれば、当然症状は良くなっていく。
・依存行為は一度身についた対処法なので、たまに再発しても気にしない。それが起きたり、連続してる原因となるストレスはどこにあるのか?を考えて、そこに対処する。
・依存症になりやすい遺伝的な性格特性は、「冒険好き」(アクセル)で、「心配性」(ブレーキ)の人である。
・依存症は、アクセルを踏みたいのに、心配な事やストレスのせいでブレーキが強くかかっていることによって、刺激的な行為でそれを補うために行っていると考えられる。
・なので、ブレーキよりもややアクセル優位な状態にしてあげる事で治療できる。
・それには、必要なとことは、
対人での心配事(言えない事、抑えてる事)のストレスを解消する。
思っている事を言ったり、したりできるようにする。
不安でできない事に対しては認知行動療法などで事前に予測と対処を練ってから試す事で、慣れていく。
上手くいけば対人関係の挑戦自体が、良い刺激になって冒険心が満たされる。
それ以外のやってみたい事などにも心配性である事を理解してサポートしつつもとにかくやって、そこで健康で楽しい刺激を得る。
・自分の性格特性を理解して、長所と弱点を理解して、上手く活用したりサポートしていく事が大事。
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水島広子先生の本を何冊か拝読して、
ついに本書に手を出しました。
19歳の頃、摂食障害と呼ばれる嘔吐を伴う過食症でした。
その後人生のあらゆる局面でマインドセットしながら、何とかサバイブしてきた感覚。
今では生活に支障が出るレベルからは脱出したものの、過度なストレスがかかるとやっぱり食に走ってしまう。
このような状況を脱出したい、と考え本書を手に取りました。
あの頃は一人暮らしで、現実に直面する勇気も余裕もなかった。
誰も私に気づく人はいなかった。
だからこんなに長く付き合うことになったのかもしれない。
関連書籍に手を伸ばせるほど状況が改善していることを感じるとともに、
周囲の理解や見守りが必要な病気だなあと改めて思います。
そういった事情も相まってなのか、
本書は摂食障害への偏見をなくす・関わり方への理解を深める、
といったような保護者向けの構造になっているよう感じました。
対人関係療法の軸についてはその他書籍とほぼ相違ありません。
冷静な気持ちで病に係る項目を読み、
摂食障害は人間の社会構造や意識が
まだ未熟な女性を追い詰めた結果だと率直に感じました。
罹患者が悪いわけでもない、
個人が100%悪いわけでもない、
けど社会からの刷り込みが個人から少しずつ染み出して
大きな塊となり、若い女性が餌食になっている感覚。
まあしょうがなかったんかな、と少し自分を許せました。
あと思考が社会に浸食されていることに気づけたのもよかった。
心の保護者として、気持ちを大切に、
己の個性を社会が良しとする枠に無理やり押し込めることなく
のびのびと過ごしていきたい。
ちょっと学術書っぽくもあり、途中だれたりもしたけど
読めてよかった。
親子関係の書籍を読んだ時にも思ったけど、
社会構造・意識の圧迫が最終的に行き着く先は子供や若い女性だ。
搾取されやすいんだろう・・・。声も上げづらいし、届きづらい。
声を上げる気力も失いがち。強者にとって都合がいいんだろうな。
意識的に守らないとすぐに餌食になる。 -
淑徳大学OPACリンク
https://x.gd/WEHF4 -
★気持ちを表現するということ
→直接的に言い方を考える
・問題は仕事を続けるかやめるかではない
「母が働いているということよりそのものより、いつも疲れているから相談ができない、忙しいから私の話を聞いてくれない、ということの方がずっと寂しかった」母親の生き甲斐である仕事までやめさせてしまったら、罪悪感がさらに強まる。
・過食は対人コミニケーションからくる
・わがままと言わない
・生まれつき決まっている四つの因子
遺伝的な影響を強く受ける→冒険好き、心配性、人情家、ねばり強さ
環境的な影響を強く受ける→自尊心、協調性、精神性
・自尊心を決めるポイント
1 存在そのものを肯定されるか
2 努力を正当に評価されるか
3 自分なりの試行錯誤が許されているか
4 自分の意見を表現することが尊重されているか(わがままとはい言わない)
・冒険好きは刺激を好むため、アルコール依存症、性的逸脱にある
・冒険家は自由に行動したいのにそれにブレーキをかけられるのもストレス
・過食はストレスの高さを示すものであると同時に、現在何とかバランスを取るための自己防衛本能
・対人関係は「相手への期待」と「コミニケーション」で成り立っている
・問題のあるコミニケーション
★あいまいで間接的な非言語的コミニケーション
不必要に間接的な言語的コミニケーション
自分の言いたいことは伝わったという思い込み
自分が理解したという思い込み
沈黙 -
摂食障害の治療においては対人関係を築き直すことが土台にあると強く思った。患者本人も認識していないモヤモヤを解きほぐし安心感を抱かせることが一番の治療である。「摂食障害のあの人たち」というように患者さんをどこかの奇人のように捉えた記述ではなく、一人一人の患者さんの苦しみを尊重し常に患者さんが一番辛いのだという考えを揺らがせない水島先生には心を動かされた。
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困っていることは摂食障害そのものではなかったのですが、摂食障害になってももおかしくない不安定な状態で模索しているときに、何か説得力のある解説を見つけた気がしました。元通りになる、のではなくて、元通りでは苦しかったのだから病気をきっかけにもっと生きやすく成長できることを目指すのは、気持ちが明るくなります。
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摂食障害の本は学術的なものも多くて、
なかなか事実や何がどう起きてるか、治療法について詳しく書いてる本に出会えなかったけど、これは本当にわかりやすかった!
私が何も考えずいつもしてる「食事」が、こんな風に誰かを苦しめることもあるんだと思った。。
重要な他者との関係性、性格の詳細、ジェンダーによる問題、いろんなことが複雑にからまりあってるからこの領域は治療も長期になるんだな、、、 -
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表紙が可愛い
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いやいや、この本はとある作家さんのおすすめにあり手に取ったのだけれども、タイトルの通り、「拒食症・過食症」という病気の範囲までいった患者さんを持つ家族向けの本。
間違っても患者さんが読むものではないなあと。 -
拒食症、過食症の原因を対人関係とみる立場からの療法を勧める。確かにストレスが原因と言えよう。なかなか治癒できない苦労されてる方に大いに参考になろう。2017.5.9
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あなたのその考えは、男のモノサシですか、
それとも女のモノサシですか?
以下、本文の主旨とずれますが、
ここがこの本の特徴であったと感じたので、それについて書きます。
「いい男を早くみつけなさい」
「早くお嫁にいきなさい」
母が平気でこんなことを言ったりします。
女性差別をしてきたのは男性だけではありません。
直線的であったり、わかりやすい数値で評価する。
どれだけ得られるかが大事で、与えれば減るという考え。
お人好しはバカをみる社会。
女性は選ばれる側。
こういうものは、すべて男のモノサシです。
しかし、
これまでお金にならない領域で
お互いに支えあって生きてきた女性たちは本来、
それとは別の価値を知っています。
人と人との気持ちのふれあいや、
無償の愛、さまざまな命を育み尊重することなど。
これは、女のモノサシです。
お金にならないことでも、
自分の愛情を与えてお互いに豊かになれる機会にする。
与えると、その分増えたりする。
お人好しは幸せになる。
男性なみの女性をつくるのではなく、
男性も女性も生き方を見直して人間らしく生きる時代。
外見に気をとられるのも、
結局はすべて男のモノサシなのです。 -
摂食障害に関してとても勉強になる本。対人関係療法を恥ずかしながら知らなかったのですが、摂食障害のみならず色々と日常にも取り入れることができそうです。
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購入済み。
摂食障害を「食の問題」「家族の問題」などではなく
「対人関係の問題」ととらえる。
人とどう接し、どう考えたら楽に・誤解なく過ごせるかを解説。 -
思春期領域・Womens' helthをやっていることもあり摂食障害が何人かいます。いつも体重の話になって行き詰っていたので、これで少し突破口になりそうです。自分自身も読んでいて癒されました。うつ・摂食障害に使えそうでもう少し勉強したいです!!
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著者プロフィール
水島広子の作品
