拒食症・過食症を対人関係療法で治す

著者 :
  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010337

感想・レビュー・書評

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  • 拒食症、過食症の原因を対人関係とみる立場からの療法を勧める。確かにストレスが原因と言えよう。なかなか治癒できない苦労されてる方に大いに参考になろう。2017.5.9

  • 以下引用。ためになりました。

    過食症やむちゃ食い障害に比較的多く見られる「対人関係の欠如」は、引き込もりタイプではなく、「はたから見れば友達が多く自信があるように見えるけれども、本人は自信がなく、本当に親しい関係を持ったり維持したりすることができない」というタイプです。

    こういうタイプの人にとっては、「親しさ」は「孤独」と同じくらいストレスになります。相手が自分の中に踏み込んでくることに不愉快さを感じても「ノー」と言えないので、親しくなるのが怖いのです。あるいは、自分の内面をきちんと伝えることができないので、常にいい顔をしてつきあうことしかできず、親しい関係は大変な負担になります。親しさが主にになってくるとどこかで関係を断絶してしまう、というパターンが、まわりから見れば「華やかな男性遍歴」などというふうに見えるのでしょう。実際のところは、安定した親しい人間関係を続ける能力の欠如であり、まさに対人関係療法の対象となります。

著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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