ラカンはこう読め!

制作 : 鈴木 晶 
  • 紀伊國屋書店
3.62
  • (13)
  • (23)
  • (28)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 288
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010368

作品紹介・あらすじ

ついにジジェクが書いた!!現代思想界の奇才による待望のラカン入門。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ラカンは難しいと聞いていたので、とっつきにくいイメージがありました。初学者にはとっつきやすい書籍だと思います。

  • ラカンはこう読め!

  • 図書館本 146.1-L12 (100070197683)

  • 映像芸術論B[Moving Image Theory B]

  • 理解できないまま読み終わってしまった。大文字の他者

  •  わが家の近辺の「チカンに注意」の看板が一新され、凝った字体を採用したせいか「チ」がまるで「ラ」のように見えるものになった。このような看板を目にして気にならないような人は恐らく本書を手に取ることもあるまいから、心配はなかろうが、「ラカンて何?」という水準にいる人にはちと難しいラカン入門であろう、いくら訳者が「これまでに出た最良のラカン入門書であると断言してもよかろう」と述べているとしても。
     「〈大文字の他者(A)〉って何?」、「対象aって何?」という疑問で連日眠れない夜を過ごしている方には大いにお勧めである。本書を読めば疑問が氷解、したような気になれる。しかし、もう一度考えてみるとやはりよくわからない、それでいいのである。How to Read Lacanという書名に『ラカンはこう読め!』という邦題を与えた訳者のセンスは素晴らしい。まさにジジェクが猥褻な超自我となってわれわれにラカンの理解を強要しているかのようだ。
     当然、解説者はジジェクだから、説明のための喩え話が面白い。私もジジェクはいくつか拾い読みした程度だからよくは知らないが、他書で使ったネタの使い回しはあるのではないかと思う。それが一書にまとまっているのはそれで価値があろう。
     例えば〈大文字の他者〉の説明に、難破してシンディ・クロフォードと無人島に漂着した田舎男のジョークが用いられるとか、非常に卑近なところに話を持っていくので妙に納得しやすいのである。また、『ヒッチコックによるラカン』の著者だけに、映画をダシに使っての解説も多い。それとともに現代の政治状況、あるいは政治家たちの言説を持ち出すのにも興味は尽きない。
     本書は臨床家のためのラカン入門ではない。ラカン的に考えることの例題集のようなもので、ありとあらゆる常識をラカン的に転倒させてみるところが骨子である。われわれが現実とか真実とか思っていることが、いかに上っ面ばかりであるか示したうえ、その上っ面をめくってみせる。まさに痴漢である。そしてこの痴漢、めくったスカートの下に何もないことまで曝いてしまうのだ。

  • あの時の苦悩は、葛藤は、怒りは、悲しみは…こういうことだったのかも知れない。と反省しながら読めていろいろと楽しめた。

    しかも、寛容な現代社会においては禁止こそが抑圧されていて、あらゆる楽しみが無意識的に妨げられているそうなんで、無理して楽しむことはないんだと気が楽になった。

    ソクラテスさんが言われるように「汝を知れ!」を実践してみたいと思う人は読んだらいいと思う。

    それにしても、現代人の信じる能力の欠如が様々の苦悩や混乱を招いているのだという指摘はためになった。

    Mahalo

  • 「この厳密な意味で、憂鬱症(すべての実体的・経験的対象に失望し、何物も自分の欲望を満足させてくれない状態)は哲学の起源である。生まれてからずっと、ある特定の町に住み慣れてきた人が、もしどこか別の場所に引っ越さなければならなくなったら、当然、新しい環境に投げ出されることを考えて、悲しくなるだろう。だが、いったい何が彼を悲しませるのか。それは長年住み慣れた場所を去ることそれ自体ではなく、その場所への愛着を失うという、もっとずっと小さな不安である。私を悲しませるのは、自分は遅かれ早かれ、自分でも気づかないうちに新しい環境に適応し、現在は自分にとってとても大事な場所を忘れ、その場所から忘れられるという、忍び寄ってくる意識である。要するに、私を悲しませるのは、私は現在の家に対する欲望を失うだろうという意識である」(pp. 119-120)
    あの時とても悲しかったのはこういうことなのか。。。

  • 話題が散漫。こういう文体は苦手。内容は○。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年、スロヴェニア生まれ。哲学・精神分析から、映画・芸術、現代政治まで、縦横無尽に論じる現代思想界の奇才。『イデオロギーの崇高な対象』『ラカンはこう読め!』『ロベスピエール/毛沢東』他。

「2015年 『事件! 哲学とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スラヴォイ・ジジェクの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウィトゲンシュタ...
村上 春樹
ミシェル・フーコ...
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

ラカンはこう読め!を本棚に登録しているひと

ツイートする