10代の子をもつ親が知っておきたいこと

著者 :
  • 紀伊國屋書店
3.98
  • (15)
  • (20)
  • (12)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 260
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010757

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 覚えておきたいのが、本書の前半。
    人の性格には先天的な部分と後天的な部分があり、先天的な部分は変えることができないばかりか、変えようとすると有害ですらあるということ。
    子育てに限らず、社会生活全般でも覚えておいて損はない知識だと思う。

    後半は、まあ肩の力を抜いて、斜め読みするのが吉。

  • 全てのひとがベストを尽くしている。
    感情を肯定してやる。

  • 役割期待と期待のズレ,特に境界線の話は自分の課題とも繋がるところがあった。
    「自分は正しく相手の顔色を読んでいる」という思い込みはいずれ役割期待のズレにも繋がる,と。相手の顔色を読むコミュニケーションパターンを持つと相手が自分の顔色を読んで動くことを求めるようになり,自分と相手の境界がなくなってしまう。本当はコミュニケーションをとって確かめる必要があるということ。

    うんうん,とわりと楽しんで読めた。
    やっぱり自分のこともだけど,ケースに繋がったりしているとすんなり入るね。
    1時間強ほどで読みきれました。面白かった。

  • 思春期の子どもたちの問題行動や心の病について、「自尊心」と「コミュニケーション力」にスポットをあて、それらをどのように育てていったらよいか、親はどのように向き合っていったらよいのか。難しい年頃の娘をもつ母として、なるほどと思うことの多い一冊であった。

  • 「多くの子どもは、気にしなければならないことが多すぎて、どれが大切なことなのかわからなくなっているという状態のように思います」とか「思春期になると、自分の努力だけではカバーしきれない問題がいろいろ起こってくるのです」など、子どもとつき合うときに心に留めておくべきことが書かれています。
    自分の子どもだけに限らず、10代の子どもとつき合う時に頼れる本だと思います。

  • 大人になるための必要な期間、
    友人と接するように接する。もう子供ではない。
    君の意見は?
    すべての事に意味がある。ゲーム中毒⇒自分の怖さを見つめなおす。
    親が変わる。ex勉強、心配り。

  • 子供が10代になったらもう一度読む予定です。

  • ■親が自分の不安をコントロールできない

    過保護と言うのは大人が
    「子どもに任せておいたら失敗するのではないか」という
    親が自分の不安をコントロールできないがゆえに起こるもので
    子どものためでなく、自分のための行為です。




    ■問題行動の背景に在るもの

    子どもの問題行動を読み解いていく場合には
    表面的な出来事に振り回されずに
    「この子はこの行動を通して何が言いたいのだろうか?」ということを。

    思春期の子どもたちに関して
    周りが問題と感じるものは
    実はその多くがコミュニケーション不全を背景にしています。
    外に向かう問題行動にしても
    自分で自分を追い込んで病気になってしまう場合にしても
    自分のストレスを言語的に表現できないために
    問題行動や病気を通して訴えていると思えるケースがとても多いのです。




    ■友達親子のツケは10年後に


    友達親子の多くは
    子離れしたくない親が子どもに媚びるケースがおおい。
    ただ、親が不安定になるのを恐れて
    子どもが媚びているケースもある。

    母娘の関係が割る異性で
    父娘の関係がよいということもあります。


    いずれにしても、友達親子は10年後にツケがくると考えた方がいいでしょう。
    娘は健康な大人になれない可能性が高い。

    父親べったりのせいで
    同世代の男じゃ物足りなくなっている人が居ます。
    父の方がお金もあるし
    物も知っているから当然なのですが
    同世代の男に興味が持てなくなるというのは
    問題です。

  • 子供たちが10代になったので、ちょっと事前に知識を仕入れてみようか、と思って購入。まだまだ思春期というわけではないが、最近段々と自我が出てきて親離れしそう。何か具体的に困っているわけではないが、転ばぬ先の杖という感覚で読んでみた。 どちらかというと自分はどうだったかなという思いの方がまだまだリアリティがあるくらい。

    内容は、家庭内コミュニケーションについての本だなというのが第一印象。
    「家族にしかできないこと」があるということや、子供に対しては「評価」を伝えるのではなく、「気持ち」を伝えるのだ、というのは意識しておいた方がいいなと思う。結局は大人相手と同じように接するのが大事なんだよなと納得。

    もう一度手に取るような状況にならない方が幸せなんだろうな。

  • 思春期と向き合う方法の話。
    マニュアルだが
    非常に客観的で参考になる内容。
    自尊心は常に意識したいキーワード。

全36件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水島広子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×