計算機入力の人間学: 打鍵入力信頼性技法

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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320022553

作品紹介・あらすじ

本書は、とかく保守化し勝ちな計算機関係者のための意識革命の書である。計算機入力をめぐる意識革命に焦点を絞り、データエントリのあの手この手を説く道筋で、じわじわと読者の意識を変革する

感想・レビュー・書評

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  • 購入:1989年4月15日
    廃棄:2022年8月26日

  • 30年以上前の本で、副題に「打鍵入力信頼性技法」とあるように、当時のキーパンチャの労働内容とそれに対するシステム設計改善方法について書かれています。
    そんな、カードリーダへのタイプミスを軽減させる方法なんていう本を読んだってと思われる方もいるかもしれませんが、今のシステム設計にも大いに役立つ内容でした。

    例えば、ソフトウェアテスト関係で言えば「第7章 入力検査の適応制御」という章があるのですが、そこでは「異常に大きな入力値が与えられた場合にシステムはどういう挙動をすべきか」というテーマが扱われています。
    プログラミングの過程で限界検査は組み込まれていても、現実的なデータを与えられた時に、その最大値で処理をするととんでもないことになる場合があります。2005年12月の「ジェイコム株大量誤発注事件」は記憶に残っていると思います。
    このような、人が見れば間違っていると気づくようなものについてどういった設計をしたら良いのかについて、37ページかけて慎重に議論されていて非常に参考になりました。この本に書かれている対策と、実際に日本で行われた対策を比べるとおもしろいです。

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