TCP/IPによるネットワーク構築 I: 原理・プロトコル・アーキテクチャ

著者 : DouglasE. Comer 村井純 楠本博之

• 共立出版 (2002年8月26日発売)

作品紹介・あらすじ

大学での教科書および専門家のための参考書としての両方を意図した本書は、学部上級や大学院程度を対象として書かれている。本書を読み終えた後には、複数の物理ネットワークを一つの協調システムにどのように相互接続できるか、またインターネットプロトコルがそのような環境でどのように動作するか、でき上がったシステムをアプリケーションプログラムがどのように用いるかについて理解できるだろう。また例として、世界レベルのTCP/IP Internetの詳細について学ぶ。これにはルータシステムのアーキテクチャやそれが支援するアプリケーションプロトコルが含まれている。さらに、インターネットの手法におけるいくつかの限界についても理解できる。

感想・レビュー・書評

[penmamaさんの感想 · 2018年1月13日]

2002年初版からインターネット世界のユーザー利用レベルの拡がりは目を見張るばかりなのだが、
基礎となるTCP/IPは未だに変わらない。


第1章　イントロダクションおよび概要
第2章　基盤となるネットワーク技術の概観
第3章　インターネットワーキングの概念とアーキテクチャモデル
第4章　クラスフルなInternetアドレス
第5章　Internetアドレスの物理アドレスへの対応づけ(ARP)
第6章　立上げ時におけるInternetアドレスの決定(RARP)
第7章　Internetプロトコル：コネクションレスデータグラム配送
第8章　Internetプロトコル：IPデータグラムの経路制御
第9章　Internetプロトコル：エラーおよびコントロールメッセージ(ICMP)
第10章　クラスレスな拡張とサブネット拡張(CIDR)
第11章　プロトコル階層化
第12章　ユーザデータグラムプロトコル(UDP)
第13章　信頼性のあるストリームトランスポートサービス(TCP)
第14章　経路制御：コア、ピア、アルゴリズム
第15章　制御経路：エクステリアゲートウェイプロトコルと自律システム(BGP)
第16章　経路制御：自律システム内(RIP,OSPF,HELLO)
第17章　Internetマルチキャスティング
第18章　ATMネットワーク上のTCP/IP
第19章　モーバイルIP
第20章　プライベートネットワークの相互接続(NAT,VPN)
第21章　相互作用のクライアント‐サーバモデル
第22章　ソケットインタフェース
第23章　ブートストラップと自動構成(BOOTP, DHCP)
第24章　ドメイン名システム
第25章　アプリケーション：遠隔ログイン(TELNET,Rlogin)
第26章　アプリケーション：ファイル転送とファイルアクセス(FTP,TFTP,NFS)
第27章　アプリケーション：電子メール(SMTP,POP,IMAP,MIME)
第28章　アプリケーション：World Wide Web(HTTP)
第29章　アプリケーション：IP上の音声と映像転送(RTP)
第30章　アプリケーション：Internetの管理(SNMP)
第31章　プロトコル依存症のまとめ
第32章　Internetのセキュリティとファイアウォールの設計(IPsec)
第33章　TCP/IPの将来(IPv6)
付録１　RFCのガイド
付録２　インターネットワーキングの用語略語集

[issalovesskaさんの感想 · 2012年8月18日]

読んだというか、なんと言うか、入社当時に一通りComer版を読んだ気がする。理解レベルは微妙だが、やっぱりこの本が教科書。