真経営学読本

著者 :
  • きんざい
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本棚登録 : 84
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784322128369

作品紹介・あらすじ

著者は、25年以上にわたり、日本を代表する大手企業や全国の地方自治体などで、約7500回、延べ30万人以上に研修や講演を行ってきた。受講生からは、「人生が変わった」という声が数多く寄せられており、企業経営者などからは「メンター」として慕われている。「どうして人は自分の夢を応援してくれないのか」「どうして、いつも事業がいまくいかないのか」。起業家を支援し続けてきた著者は、すべての悩みに答えを示す。本書は、昨年、1日限定、1000本限定で販売し、メルマガだけで即刻完売した、幻の音声CDの書籍版。まさに著者の集大成といえる。

感想・レビュー・書評

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  • 取引先の役員の方が「マネジメント」について講演してくださった時に紹介していた本。成長していく組織にしていくときに参考になる観点がたくさん盛り込まれていた。


    【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】
    無意識のままでは最高のチームをつくることはできない。集まったみんなが「他者支援」を「意識」することで、初めて「相互支援の関係」ができ、最高のチームができる。

  • 「仕事は、人が幸せになるためにするもの」

    「事業は、人を幸せにするためにするもの」

    「企業は、人が幸せになる場所」

    「経営とは、あらゆる手法を駆使して、社会に貢献すること」



    真経営学読本、福島正伸著、きんざい、2016年、323



    この「真経営学読本」は、福島氏の人生の集大成ともいうべきものである。

    また、この本は、本来、経営学で学ぶべきものとは、一線を画す。つまり、会計学、マーケティング、人事管理などの学術的な言葉は出てこない。

    この本は、全く経営の知識を知らなくとも、難解な言葉に出会うこともなく、すらすら読める。

    それは、まるで、経営学ではなく、人生論の本ではと思わせてくれるほどだ。



    従来、経営とは、数字ありきでいわれてきた。

    その企業が健全であるどうかを判断する際には、貸借対照表をはじめとする企業分析から始まる。事実、私も、大学でそのように教えられてきた。



    確かに数字とは、客観的に企業の健全度を測る上で、一番優れている。

    しかし、数字を追うことが経営ではない。

    真の経営の根底には、人間があり、幸福があり、他者への貢献がある。

    それは、どの分野の仕事であろうと、変わることのない、不変的な、真の経営につながることであると福島氏は教えてくれる。



    「利己、己を利するために利益を追求することから離れ、利他、他人をよくしてあげようとする優しい思いやりをベースに経営していくと、会社は本当によくなります。」と京セラを立ち上げ、JALを再生させた稲盛和夫氏も言われる。



    真の経営とは、人間としてのあたりまえのことを実践していくこと。

    それは、冒頭に紹介させていただいた4つのことを実践していくことにほかならない。



    私たちが経営することにより、まず、自分が幸せになり、働く仲間が幸せになり、それを受けた人たちが幸せになり、牽いては社会全体が発展し、幸せに包まれる。



    経営とは、何も事業を経営している者だけにあてはまるものではない。

    企業に勤める人間にとっても社会の構成員の一員として、常に経営を意識する必要があるだろう。



    幸せの追求

    それこそ、社会人としての使命であり、そこから真の経営は始まる。

  • 福島正伸氏の集大成だけあって、読む価値、あります!

    大事なことを、分かりやすく、書かれています。

    見本を見せるのが、7割。
    信頼するのが、2割。
    そのうえで、支援は、1割。
    なるほど!

  • 失敗を糧にして継続することから成功に繋がる。
    本当に人のために、人の役に立つことを続ける。

  • ・確かに決断するのは社長だが、社長が「イエス」と言うか言わないかは、結局私の努力次第。社長が「イエス」というまで努力し続けていれば、いつか社長は「イエス」と言うわけだから社長の意思を私が決定できる。やはり社長は私の手のひらの上にいる。

    ・世界一になるために必要なものは、「資金」「技術者」「技術力」「人脈」などの経営資源が問題じゃない。世界一になるためには、始める前に世界一になると決めているから世界一になるしかない。他社は、苦しみに耐えることを決めていないから、問題や困難が諦める理由になるし、うまくいかない理由になる。ぼくらは仕事を始める前に「世界一の苦しみに耐える」「どんな困難や問題があっても、すべての苦しみに耐える」ことを仕事を始める前に決めているからどんな苦しみにも耐えられる。世界一になりたいのなら、「世界一になる」と最初に決めてしまえばいい。つまりはじめる前に結果を決めてしまう。そして、「世界一」の意識を「今」持つこと。「世界一」という結果は、物事にどうかかわるのか、その意識の持ちようがつくりだすものではないか。この考え方は、「どうしたら夢が実現できるのか」ということにも通じるもの。

    ・競争の目的は「自分が成長するためのもの」、競争相手を「昨日の自分」と捉えれば、皆が魅力的なになっていくことができ、魅力的な業界、魅力的な町、魅力的な社会をつくっていける。競争とは、「すべての人が幸せになる社会をつくるためのもの」、そういうもの。

    ・仕事の意味や楽しさは、自分でつくればいい。社員にとっての幸せとは、企業理念に基づき、一人ひとりが、必要とされる存在になっていくこと。こうした努力が社員を幸せにしていくのではないか。幸せとは、人を幸せにする努力そのもの。

    ・人間関係においては、「自分が相手にしたことが自分に返ってくる」という大きな法則(ミラー効果、鏡の法則)がある。過去、自分が周りの人たちに、どのようにかかわって、どのようなことをしてきたかが、全部自分に返ってくる。仕事も人間関係だから同じ法則が働く。もし、周りが自分を助けてくれないとしたら、それは自分が周りを助けてこなかったから。周りから応援され、助けてもらおうと思うなら、まず自分が周りを応援し、周りを助けること。それをどれだけやっているかで、周りが自分を助けてくれるかどうかが決まる。

    ・人を受け入れるのは簡単なことではない。しかし、100%信頼できなくても、今より1%信頼しようとすることならできる。そういう努力が信頼につながっていく。1%信頼しようという気持ちを持つことで、人間関係は大きく変わっていく。

  • 失敗を乗り越え、成長し続けるための書

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著者プロフィール

アントレプレナーセンター代表取締役。1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、さまざまな事業に挑戦し、1988年株式会社就職予備校(現・アントレプレナーセンター)を設立。代表取締役に就任。通産省産業構造審議会委員をはじめ、数々の委員を歴任。自立創造型相互支援社会を目指し、自立型人材の育成、組織の活性化、新規事業立ち上げ、地域活性化などの支援を続けている。これまで、25年以上にわたって、日本を代表する大手企業、ビジネススクール、全国の地方自治体などで、のべ30万人以上に研修、講演を行う。受講生からは、「人生が変わった」という声が多く寄せられる。「他人の成功を応援すること」を生きがいとしており、企業経営者など多く
の人から「メンター」と慕われている。著書は『メンタリング・マネジメント』(ダイヤモンド社)『リーダーになる人のたった1つの習慣』(中経出版)『仕事が夢と感動であふれる5つの物語』(きこ書房)『僕の人生を変えた29通の手紙』(日本実業出版社)『僕はがんを治した』(WAVE出版)など多数。

「2021年 『新装版 真経営学読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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