仕訳で読み解く粉飾のメカニズム キャッシュフロー粉飾の罠を探る

  • 金融財政事情研究会 (2025年5月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (236ページ) / ISBN・EAN: 9784322145526

作品紹介・あらすじ

その闇に包まれた成立過程を白日のもとにさらす画期的な「粉飾決算入門」!
◆実務に必要十分な簿記・取引仕訳の基礎をわかりやすく解説
◆取引仕訳にさかのぼって粉飾決算のパターンを包括的に整理
◆都市銀行で融資審査、金融庁・関東財務局で金融検査に従事してきた経験をもとに現在の金融実務の問題点を指摘
◆「粉飾シミュレーションシート」ダウンロード特典付き

【主要目次】
第1章 粉飾とは
・粉飾の概要/粉飾のトライアングル/粉飾手口の特徴
第2章 粉飾決算増加の背景
・粉飾の質的変化/金融検査マニュアル以前の当局査定/短期継続融資をめぐる要管理債権問題/債務者区分ありきの審査・与信管理態勢/長期運転資金の増加がもたらした与信ポートフォリオの変化/与信管理の基本動作は短期継続融資にあり/収益弁済と資金繰り弁済/コントロールベースからリスクベースへの転換
第3章 粉飾解明のカギは複式簿記にあり
・BSとPLの連動性への理解を試すための質問/貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の垣根を取り払え/貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の機能的役割の違い/複式簿記の基本ルール/ホームポジション取引と逆ポジション取引/8つの取引パターン/取引パターンにはない取引仕訳
第4章 粉飾手口の類型化
・取引の二面性と取引の推考/粉飾決算の公式/粉飾手口の類型化/粉飾決算と運転資金の関係
第5章 粉飾決算と経常収支
・資金収支分析のアプローチ/ケーススタディによる経常収支分析/経常収支比率による粉飾チェックの留意点
第6章 粉飾決算とキャッシュフロー計算書(CS)
・キャッシュフロー計算書(CS)の仕組み/地場中堅企業のキャッシュフロー計算書(CS)/営業CFに影響を与えない粉飾手口/営業CFを偽装する手口(キャッシュフロー粉飾)/減価償却不足のケース/キャッシュフロー計算書(CS)による企業のパターン分析/第6章のまとめ
第7章 粉飾発見の手がかりとなる勘定科目や財務指標
・貸借対照表(BS)に表れる兆候/PLに表れる兆候/労働分配率の低下(売上総利益に占める人件費の割合)/未成工事支出金――建設業に特有な勘定科目
第8章 キャッシュフロー粉飾の事例研究
・堀正工業――借入金の売上計上と架空仕入を用いた売上原価の調整/㈱トガシ技研――融通手形操作による循環取引
第9章 粉飾の早期発見と未然防止の処方箋
・粉飾決算の影響と「粉飾リスク」の特徴/リスクベース・アプローチによる粉飾リスクの洗い出しと確認プロセス/粉飾検知マップ/未然防止策の検討/長期運転資金の管理ルール見直し/期中管理による経常運転資金の把握

みんなの感想まとめ

粉飾決算のメカニズムを仕訳レベルで解説する本書は、複雑化する粉飾手法を理解するための貴重な指南書です。従来の分析法では見抜きづらい手口を、実務に即した視点で体系的に整理。特に、売掛債権と借入金の相殺に...

感想・レビュー・書評

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  • 仕訳で読み解くアプローチが勉強になる。最初はBSに痕跡は残るはずと考えていたが、売掛債権と相殺することで借入金の簿外化するという手法に驚いた。教科書通りに簿記を学んでいると出てこない発想だ。やはり粉飾の手口を知っておくのが大切と強く感じる。

  •  近年頻発する、伝統的な粉飾決算分析法ではなかなか摘発することのできない複雑な粉飾のメカニズムを、仕訳レベルで解説するのが本書。
     重要なのは、たとえ粉飾決算であっても仕訳にまで分解すると詳細を理解できる点だ。逆に言えば、単に決算書を分析するだけでは昨今の粉飾決算を見抜くのはなかなか難しいのである。
     とはいえ、1つ有効な財務指標があると本書は主張する。それは「労働生産性」である。

    他にも、長期運転資金に対する提言など、最前線の専門家が非専門家に対して詳細を説明してくれる本である。

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