犬たちをおくる日 この命、灰になるために生まれてきたんじゃない (ノンフィクション知られざる世界)

  • 金の星社 (2009年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (158ページ) / ISBN・EAN: 9784323060859

感想・レビュー・書評

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  • 整理していたらでてきた本です。
    小学校高学年向けの本ですが、むしろ大人が読むべき本だと思いました。
    動物の命を救いたくて獣医になったのに、違った方向の仕事をしなければならないもどかしさを感じました。
    こういう仕事をしてくれる方がいないとならないのに、心ない言葉を投げつける人や処分前に親子で記念撮影をしにくる無神経で非常識なやつらは、本当にぶん殴りたくなりました。
    でも彼らの努力のおかげで確実に動物達の環境は、昔より良くなったと思います。
    今後も、陰ながら応援したいです。
    また、施設の維持費や、犬や猫に一生涯にかかる費用が、車1台分などの知識を知ることができました。

  • 小学生の娘が誕生日のプレゼントてしてねだって来たのが仔犬。
    犬を家族として受け入れるかどうか考えるために、この本を渡して読むように伝えた。
    ペットショップや犬の本を見てもそこにあるのは、おもちゃとしてのかわいさしかない。しかし犬も猫も生き物である。一緒に暮らすと言う事は、幸せにしてあげる責任を背負う事だ。その為には糞や汚物の処理、躾、散歩などお世話する大変さ、怪我や病気、死など命を預かる事の辛さは知らなければならないと思う。
    華やかなペットショップの裏では、無責任な飼い主などにより今も数千匹の犬が社会によって殺されている事を理解しないといけない。別にペットショップの犬が悪い訳じゃない、ただ保護された犬の価値とペットショップの犬の命価値は一緒だと言う事は忘れたくない。
    今度、動物愛護センターか保護施設を見に行こうと思う。
    全てを学んだ上で、娘に犬を飼いたいか聞きたいと思っている。少なくとも今産まれてきた命は一匹でも守りたい。
    その為にも娘の覚悟を確認していきたい。

  • 子供の課題に付き合って読んでみた。
    殺処分の実態を知れて良かった。

  • 悲しい部分は隠してあまり話さない本もまぁまぁ多いけどこの本は包み隠さず全部話してくれて現実を知れた。
    この本を色んな人に読んでもらっていつか殺処分がゼロになりますように…

  • 愛媛県動物愛護センターのノンフィクション。

    これが児童書というくらい厳しいことが書いてあるし写真もあるが、これを読んだ子がまともに育っていけば、殺処分もなくなるだろうな。でも、平成29年度の愛媛県の殺処分数は全国第2位。なかなか難しい。

    「大切なのはペットを「飼う」という行為ではなく、ペットを「幸せにしたい」という心」とあるが、「ペットと幸せになる」じゃないのかな。

    また、殺処分の方法がアウシュビッツを彷彿させるが、筆者はどう考えているのかわからない。

  • 「この命灰になるために生まれてきたんじゃない。」とてもインパクトの強い言葉から始まります。飼い主の動物への関わりひとつで尊い命を救うことができるのに、安易な気持ちで年間沢山の命が奪われてしまいます。「捨てられた命を一頭でも救う」から「捨てられる命を一頭でも減らす」社会。本当の幸せとは何か考える必要がありますね。

  • 動物愛護法の改正に伴って関心を持って手に取りました。ある親子の動物に対する心無い行動に、言葉がつまります。情けないなと。どんな思いで捨てられた犬は、あの親子を見つめていたんだろう。と。動物に優しい社会は、きっと人にも生やすい世界だと思うのです。どうか親子でこの本を手に取ってもらいたいです。

  • すごい本だな。。。まず、最初にそう思いました。
    わずか160ページもない本書(小学生でも読めるように字も
    大きく、ルビもふってある)の中には、日々、奮闘する愛媛県
    動物愛護センターで働く職員たちの日常と一緒に、そこでやむなく
    処分されてしまう犬や猫たちの想いが、この本の中にギュッと
    詰まっていました。

    動物を飼うとはどういうことなのか。命に優劣はなく皆平等
    なのに、なぜ殺処分という事が起こるのか。
    安易な考えで動物を飼う前に、もう一度命って何だろう?
    動物を飼う=その動物の命を預かるって、どういうことなの
    だろう?と、考えさせてくれる1冊。
    もし自分の子供が動物を飼いたいと相談に来た時には
    命を責任持って預かるとは、どういうことなのか、子供と一緒に
    考える機会を作ってくれる良本だと思いました。

  • 殺処分される犬たちと少しでもそれを減らそうとする愛護センターの職員たちのお話

  • この本を小学生の時に読んで、すごく心を打たれたました。
    沢山泣いた後には、自分が飼ってる愛犬を一生大切に愛していこうと再度思えました。
    私が本を読むようになったきっかけの本です。

  • 捨てられる命より、捨てられる命をなくすほうが、より幸せな社会が築けるはず。
    現場で見ている人にしか、言えない、貴重な言葉。かわいいだけじゃ飼えない。

    大人にこそ、読んでほしいいい本でした。
    知らないことが、多く載っています。

    日経新聞の児童書紹介で知り、読みました。

  • ◆捨てられる命を1頭でも減らす社会へ◆
    皆さんは保健所に対してどのようなイメージがあるでしょうか?「犬や猫を殺す怖い場所」という印象の方が多いと思います。しかし実際は、犬や猫のことを正しく理解してもらうための啓発運動も行っています。そして、殺しているのは保健所ではなく飼い主のエゴと無責任な行動なのです。捨てられる命のことをまずは知ることが大事だと、強く感じられる現実やメッセージが書かれています。
    「動物が幸せな社会はきっと人間も幸せ」

  • とてもじゃないけど最後まで読めませんでした。
    知らない世界でした。

  • こんな身勝手な人たちのせいで命がきえていくのがとても切ないと思いました。
    どういうことが犬がすきなのか、猫がすきなのか改めて考えました。

  • ウチの息子が4年生のときに図書館で借りて読んだのに、また読みたいから買ってくれと言われて買った本。
    クールな子だと思っていたのに、悲しんで、嘆いて、怒って… 我が家の愛犬をそれまで以上に愛おしく接する姿に 本の力を感じました。
    読書感想文で賞をいただきました。

  • 『かわいい・かわいそうという感情だけでは命は救えない』『捨てられた1頭を救うことより捨てられる1頭を減らす』という現実的観点から命を救おうとする愛媛県動物愛護センターの取組みの紹介。

    殺処分を含めた同センターの取組内容が,具体的に,写真付きで詳細に描かれている。

    私は犬好きで,恥ずかしながら,「かわいそう」という単純な気持ちから本書を手に取った。
    けれど,それでは救いにならいという指摘は耳が痛い。
    人権を意識せざるを得ない仕事をしているが,犬の殺処分に強く感情を揺さぶられる一方,死刑制度を冷静に語れる自分が怖くなった。

    もちろん,殺処分と刑罰は同次元で語れるものでも,語るべきものでもない。

  • 児童書を読んでみよう、ということで、妻と借りてきました。

    動物処分センターでの人間模様、想像していたものよりも壮絶なこともある、ということだけでも勉強になります。

    --
    大切なのはペットを「飼う」という行為ではなく、ペットを「幸せにしたい」という心なのだ P135
    --

  • ウチの犬にも読ませて、2人で幸せをかみしめ、大切に育てたい。
    たくさんの小さな命に祈りを。

  •  動物愛護センターで働くする職員たちの日常を追いながら、職員の心ない飼い主への怒りや、殺処分されていく犬猫たちへの思い、殺処分ゼロへの取り組みや熱い思いを描くノンフィクション。

     読み始めて、衝撃的な内容の連続に、言葉を失いました。この本によると火曜日と木曜日に殺処分されているという。本当に複雑な思いです。
     家族同様に暮らしたペットに対して、短い命と思っても心を込めて世話をしている職員の方に対して、こうも身勝手な言動ができるものか憤りを感じます。
     野生の犬猫はいない。犬の幸せのために始めから「飼わない」という選択もあるということ。読みやすい本なので、ぜひ読んでほしい。仕事や働くことについても、考えさせられる1冊です。

  • 電車のなかで号泣。「本当に犬に愛情を持っているならば、飼わないこともひとつの動物愛護です」という、動物愛護センターで働く職員のセリフが印象的だった。

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著者プロフィール

児童文学作家。(公財)日本動物愛護協会常任理事。著書『ドッグ・シェルター』(金の星社)で、第36回日本児童文学者協会新人賞を受賞。執筆の傍ら、動物愛護センターから引き取った愛犬・未来をテーマに、全国の小中学校を中心に「命の授業」(講演会)を展開。主な著書に、『犬たちをおくる日』(金の星社)をはじめ、累計45万部突破のロングセラー「捨て犬・未来」シリーズ『捨て犬・未来 命のメッセージ』『捨て犬・未来、しあわせの足あと』ほか(岩崎書店)、『捨て犬未来に教わった27の大切なこと』『いつかきっと笑顔になれる 捨て犬・未来15歳』(小社刊)など多数。

「2023年 『うちの犬(コ)が認知症になりまして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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