- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323063225
作品紹介・あらすじ
ある日突然、中学三年の初音のもとに、差出人のわからない封書が届いた。中には、八歳の夏休みに、未来の自分に宛てて書いた手紙が入っていた。あれから六年。なぜ今になって届いたのだろう。あの夏だけの「親友」の美凪が、投函したのだろうか…。少女たちの揺れ動く心をみずみずしく描いた物語。
感想・レビュー・書評
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第52回読書感想文コンクール課題図書。
小3の夏休み、親戚の家に預けられているときに一緒に遊んだ泣き虫の美凪を探して会いに行った初音。
美凪は6年経って、すっかり変わっていた。
人を助けることで自分を肯定したり、親の期待にこたえようとしたり、そんな主人公初音のような気持ちって、きっと大なり小なりほとんどの子が持ってる気がする。
路上演奏からクライダー、複雑な親戚関係のほうはよく書かれているけど、ややなんでも詰め込み過ぎな印象。
さらっと読めるので感想文にはよさそうだけど、個人的には初めのワクワク感が後半続かなくて残念。 -
小学生の頃大好きやった本
ひさびさに読み返そうかな -
2019/3/4 読了。
中学3年の初音と美凪が8才の時に自分に宛てた手紙を受けとる。
小説のポイントじゃないけど小山に住んでたので、もうローカルな地名やら川やら駅やら風景が頭の中でくっきり映像化された。 -
中3ってガキだったんだな・・・
思春期って良いね -
こんにちは、みらいのわたし!
8歳の夏休みに未来の自分へ宛てて書いた手紙が、中学3年になった初音のもとに届いた。
書いたことさえ、忘れていた手紙。それを受け取るまでの6年間に色褪せた、人生の楽しさ、まぶしさ、不思議さ。
その向こう側から封印を破るように、あの頃の夏休みの記憶が鮮明に蘇る。ひと夏だけの親友だった《美凪》。
何度も空に向かって投げつけた紙ヒコーキ。小さな手で夏空に放とうとしていたなにか──。
遠ざかる幼い日。目の前に広がり続ける未来。それは真白い地図。
……そしてわたしたちは、どこへ飛んでいくのだろう?
過去の思い出と将来の夢の間で揺れ動く少女たちを描く青春小説。梨屋アリエさんの本は、暑いうちに読んでください。 -
私は子供のころの思い出を掘り返したいとは思わない。
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ある日8年前の自分から手紙が届いて。
泣き虫だった幼馴染は、プロボクサーになる夢を持ってて。 -
おととい読了。梨屋さんは三冊目?
はじめのうちちょっと語り口に慣れなかったのだけど、後半に行くにしたがって気にならなくなった。テンションの高さにのるまでに時間がかかったのかな。いいと信じて疑っていなかったのに、相手にとって迷惑だったかもしれない、という疑念が不意にさしはさまれたときの、サァっと血の気がひく感じを思い出した。初音は、いまの美凪とかかわっていくことで気持ちの整理をある程度つけるけれど、封子とのことがけっきょくどうなったのか、そもそもが初音の思いすごしかどうかは語られないまま。その語らなさがいいなと思う。おしまいのきれいさには、ちょっとムズムズするけども。
個人的には、「てりばりぃAge」の方が好み。