レネット―金色の林檎

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  • 金の星社
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本棚登録 : 176
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323063232

感想・レビュー・書評

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  • [第53回 青少年読書感想文全国コンクール 中学生の部課題図書]

    ということで、昔に買った本をまた、読み返していた。

    感想文をこの本で、出した記憶はないが、印象に残る本。


    チェルノブイリの原発事故。
    私は、それを知らなかったが、東日本大震災で福島の原発が津波でやられた時、とっさに思い出した。

    チェルノブイリ原発事故の前日に生まれた主人公・徳光海歌。
    十二歳で死んだ兄・海飛、一身に息子の死を背おって生きる父、父を責める母。その徳光家に原発被災者の少年セリョージャがやってくる。
    一家におきる小波。不器用な家族の哀しみを北海道の海と大地がうけとめて、やがて家族の絆へとかえていく。

    ぎこちない家族が、一人の少年によって繋がっていくそんな感動物語。


    レネットとは、セリョージャが故郷ベラルーシから日本へ来るときにお守りとして持ってきた「黄金のリンゴの種」のこと。


    そして、この本を読んで日本とチェルノブイリの「かけはし」をする団体があるとはじめて知った。

  • 十二歳で亡くなった兄・海飛(かいと)の死で、崩壊していた海歌(みか)の家族。しかし父が原発被災者の少年の里親を引き受け、兄と同じ年の少年・セリョージャがやってきて、海歌にとって忘れらない夏が始まった―。20歳になった海歌(みか)は、セリョージャとの思い出を胸に、9年ぶりに故郷の北海道・余市へ向かう。
    チェルノブイリ事故から20年。福島で原発事故が起こった。何かにつけてチェルノブイリと比較されるが、数値だけの「見えない汚染」に私たちは次第に鈍感になっていく。この物語は原発事故の恐ろしさを訴えるものだが、子どもの気持ちに寄り添い、家族を思う気持ちに寄り添っており、静かな悲しみと感動を与えてくれる。
    「たった一か月だけでも、きれいな空気と美味しいものを食べていれば、細胞が活発な子どもだからこそ元気になれる。汚染された村に帰って行ったあとだって生き延びれる」という言葉は、今多くの人に読んでもらいたい。

  • 初恋という言葉を使わずに初恋を描くのが文学ではないかと思ってしまう。
    この作者の作品を初めて読みましたが、児童向けにチェルノブイリという事件を絡めて、という意図が見えすぎて、ちょっと残念でした。

  • 家族に取り残された少女の心が、成長し救われる。
    それが初恋の自覚とともにあるというところが素敵だった。
    喪失の痛み。それは簡単に乗り越えられるものではない。
    チェルノブイリ。
    この遠い日本では、忘れ去られつつある現実。
    3.11があって、再認識されてもいる。
    でも、時間が経てばそれすらも、また忘れられていく。
    こうした作品が残されていくことが、まだ救いなのだろうか。

  • 1番最初に買った本!
    感動物語です!心温まる作品です!

  • 数日前に読了。名木田さんは、本としては二冊目?
    王道に恋愛もので感動ものだなぁ、とは思うのだけど、それだけじゃないものもうっすら感じられて、名木田さんって不思議だなぁと思う。不満感とか、それに対する自己嫌悪感とかを描くのがけっこううまい。
    チェルノブイリ原発事故の話…でありつつ、しっかり恋愛オチになっているのは、さすがというべきか。

  • チェルノブイリ原発事故で被曝した少年がバラバラになっていた家族の下で暮らした日々と現在を交えながら話は展開されています。

    自分は何回も読みましたが、まあ一度くらい読む価値はあるのかなとおもいます。

  • 最近原発の本と知らず、原発の本を読んでることが多いです。シンクロだ・・・ 何か私の暮らしに変化があるのかなあ?

  • チェルノブイリ関連ということで読んでみたが、淡い初恋のお話でもあった。甘酸っぱいなぁ。

  • チェルノブイリの事故後、北海道のある一家に疎開してきた少年を中心にした話。少年のホストファミリーはほぼ崩壊家庭みたいだ。よくホストファミリーになろうと思ったな。
    チェルノブイリの子どもたちを日本の一般家庭が一時的に受け入れるって本当にあったのかな。白血病の検査のために子どもたちを来日させるプロジェクトがあったのは知ってたけど。

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著者プロフィール

東京都生まれ。児童文学作品を中心に幅広く活躍。作品に『赤い実はじけた』(PHP研究所)「ふーことユーレイ」シリーズ『風夢緋伝』(共にポプラ社)『レネット 金色の林檎』(金の星社)『小説キャンディ・キャンディFINAL STORY』(祥伝社)『ラ・プッツン・エル 6階の引きこもり姫』(講談社)など。

「2018年 『窓をあけて、私の詩をきいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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