ドリ-ム・ギバ-: 夢紡ぐ精霊たち

  • 金の星社
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本棚登録 : 136
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323063263

作品紹介・あらすじ

記憶のかけらを集め、夢を紡ぐドリームギバー。彼らの仕事は幸福な夢を人間に贈ること。笑いを-勇気を-やすらぎを-渾身の力をこめて、希望の言葉を夢の中にすべりこませてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • とても素敵な話だった♡

    男の子がだんだん優しい子になっていくこと
    おばあさんと仲良くなっていくこと
    若いお母さんが変わろうと努力すること

    夢を見ることでこんなに変わるなんて!と思うくらい
    みんないきいきするようになっていて嬉しかった。

    1日で読んだけどとても印象強いストーリーだった(。-_-。)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「とても素敵な話だった♡」
      あっ酒井駒子と思って、よく見たら最近知った「ギヴァー 記憶を注ぐ者」の別訳!
      読むのが楽しみだなぁ~
      この話は4...
      「とても素敵な話だった♡」
      あっ酒井駒子と思って、よく見たら最近知った「ギヴァー 記憶を注ぐ者」の別訳!
      読むのが楽しみだなぁ~
      この話は4部作だそうで、新評論から2作が出ています。近々読むつもり←と、思ってる本が多数あって、、、
      2013/07/06
    • 夏実さん
      nyancomaruさん

      そうなんですか!
      その「ギバー 記憶を注ぐ者」も
      読んでみたいです(o^^o)

      4部作ぜんぶ読みたいです笑
      こ...
      nyancomaruさん

      そうなんですか!
      その「ギバー 記憶を注ぐ者」も
      読んでみたいです(o^^o)

      4部作ぜんぶ読みたいです笑
      これも素敵な話だったのでぜんぶ素敵なんでしょうね笑
      2013/07/07
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ぜんぶ素敵なんでしょうね」
      だと良いなぁ~(スミマセン未だ読んでいないので)
      ギヴァーの次は「ギャザリング・ブルー 青を蒐(あつ)める者 ...
      「ぜんぶ素敵なんでしょうね」
      だと良いなぁ~(スミマセン未だ読んでいないので)
      ギヴァーの次は「ギャザリング・ブルー 青を蒐(あつ)める者 」です。
      http://www.shinhyoron.co.jp/cgi-db/s_db/kensakutan.cgi?j1=978-4-7948-0930-8
      2013/07/16
  •  読んで良かった。何というか、とても心が優しい気持ちになった。
     何というか、そうなって欲しいな、と思いながら読み進めて、そうなって
     行くのだけど、泣けた。何というか、何というか。

  • 幸せな夢を人間に与えるのが仕事のbeing(?)たちの話。ほっこりする話だった。

  • 様々なものから記憶のかけらを取り出し集めて、夢を作り人々の元に送るドリームギバー。幸福な夢は人々に笑いや勇気ややすらぎを与えてくれる。

    見習いドリームギバーのリトレストの仕事場は、孤独なおばあさんの家。犬と暮らすおばあさんの持ち物から記憶のかけらを集める。ある日おばあさんの元にやって来た少年ジョン。彼は両親と離れ里親の元を転々としていた。ジョンは父親からの虐待により心に傷を負っていた。そしてジョンの母親の元にも別のドリームギバーが現れる。

    記憶のかけらから幸福な夢を紡ぎ出す存在ドリームギバー。もうそれだけで胸がいっぱいになります。なんでもない記憶がおばあさんの孤独を癒し、ジョンの心をほぐしていくのです。
    でも辛い過去から反抗的になっているジョンの心をほぐすのは、夢の力だけではないのです。悪態をついてもそれをたしなめるのではなく、それを受け止めつつ別の提案をすることで気持ちを反らしてくれるおばあさんの存在も大きいでしょう。だからジョンの夢の元になるものは、おばあさんの家で出会ったものから集められることが多いのです。そんなところも素敵です。おばあさんの元に来て、ジョンがどれだけ心救われているかの証なのですから。
    そしてジョンとの思い出がジョンの母親の夢の元になります。その夢の力を借りて立ち直っていく姿もまた素敵なのです。

    読み進めるにつれ心に温かいものが溜まってきます。これこそがドリームギバーが集めているものの元になるものなのかもしれません。

  • 「ザ・ギバー」のロイス・ローリーさん。ギバーの方も酒井駒子さんの表紙だったら印象が随分違うんだろうなあ。
    お話はわりと単純。人間が寝ている間に、その人の思い出の詰まったモノたりから創りだした夢を与える愛他的な一種の妖精たちの話。タイトル通りだね。
    悪い心なんて全然持ってないの?って感じの妖精たちと、やっぱり悪い心なんて全然持ってないの?という感じのおばあさん、そして虐待を受けて心に傷を負ってる男の子(でもお母さんは彼を愛していて、人生を立て直そうと(妖精の助けも受けて)一生懸命がんばっている)。
    単純だけど良い話。それだけといえばそれだけ。

  • ロイス・ローリーは好きなのだが・・・
    かわいくて前向きで、ってとこかな。
    ドリーム・ギバーが変化するもの、変化することについて、もう少し言及されてもよかったと思うんだよね。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「家族・人間関係」で紹介された本。

  • 夢はドリーム・ギバーたちによって与えられるもの。
    本当にそうなら、励まされるなあ。

  • 良い夢をあたえる妖精?のようなもの
    良書!

  •  『ザ・ギバー』の続編かと思った。原題全然ちゃうやんけ!! 出版社だか訳者だかのあざとさにはほとほと呆れるけれども、これはこれで、やさしくて繊細ないいおはなし。
     原題にもなっている「ゴッサマー」とは蜘蛛の糸(遊糸)のことなのだそうだ。やさしい言葉で丁寧に紡がれた物語は、それこそリトレストのゴッサマーの手つきを思わせる。
     悪夢をもたらすシニスティードについてはあまり語られていないが、人間の負の記憶に「のめり込んでしまう」ことがドリーム・ギバーを闇オチさせるようだ。人間の世界でも同じかもしれないな。たとえばロイス・ローリーのような児童文学作家みたいに、他人に夢を与えようとする人は、人間の悪いところばかりを見つめるのではなく、善い部分を信じ続けるべきなのだろう。

     ジョンが父親にドッグフードを食べさせられた過去を告白するシーンが印象的だった。ジョンは「自分が悪い」と言っていた。そうか、ジョンは自分のことを好きになれないから、他人を大切にできないんだな、と。


    【メモ】
    ・蜻蛉日記=The Gossamer Years

    原題:GOSSAMER

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著者プロフィール

1937年ハワイ生まれの児童文学作家。アメリカ陸軍の歯科医だった父について各地を転々とし、11才から13才までを日本で過ごした。現在はメイン州在住。1990年に『ふたりの星(Number the Stars)』(童話館出版)、1994年に『ギヴァー 記憶を注ぐ者(The Giver)』(新評論)で、ニューベリー賞を二度受賞する。「ギヴァー」は大人気シリーズとなり、世界累計1200万部を超える。他にも『モリーのアルバム (A Summer to Die)』『Windeby Puzzle』など多数。

「2023年 『水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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