心の森

著者 :
  • 金の星社
3.60
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本棚登録 : 394
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323063317

作品紹介・あらすじ

父の転勤で、少年はアメリカの小学校に転校する。少年の名は響。英語がわからず、友だちもいないので、最初はとまどいながらも、新たな生活がはじまる。ある日、家の裏庭に続く森で、響は不思議な少女に出会う。少女は何も話さず、笑顔で見つめるだけ。名前をたずねると、一輪の花を手渡す。それが彼女の名前、デイジー。その後も、響はデイジーに会うようになり、森の動物とふれあいながら、彼女の優しさに心ひかれていく。だが、デイジーには、思いもよらない秘密があった…。

感想・レビュー・書評

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  • 美しい表紙に惹かれ手に取りました。小学高学年課題図書とのこと。図書館で読めた。読むには夏がぴったりかな。森の中へ吸い込まれそうな…
    少年の名は響(ヒビキ)。父親の転勤でアメリカへ転校してきた。響の心の成長と、それに伴うエピソード。
    少年は森の中で少女デイジーと出会う。
    私は最初、少女は妖精かと思えた。
    小学生が、この物語の喪失をどう感想文にするのだろう。この物語の肝が本当に理解できるのには、もっと時間(経験)が必要ではないかな、なんて思った。響も大人になって解ったのだろう。

  • 子どもの夏休み中の学校の図書室解放日に子どもの付き添いで行ったのに手に取って読み耽ってしまった。
    そしたら最後思わず涙が出てしまってちょっと焦った。
    比較的字も少ないから読みやすい。

  • 最初私は、デイジーがおばけと思っていました。アメリカにやって来てふしぎな少女と出会った。名前をたずねると、一輪の白い花を渡す。それが彼女の名前、デイジー。英語の勉強をするときは、やる気がでなかった。デイジーと会って、必死に英語の勉強をした。少女は何も話さない。それは、病気だったら。それがわからなかった響。この本を読んで、きっかけに私は、英語を習いました。これからも習い事を頑張って英語を少しずつ覚えてなんかあったために残しておきたいです。最後、デイジーが死んじゃったところが悲しいです。

  • 主人公と女の子が会うときがいつも楽しみでした。しゃべれなくても女の子が思っていることを主人公が分かっていてしゃべれなくても心が分かることをいいなとおもいました。

  • 読者に語りかけるかたちで始まります。
    森の景色や草花の匂いが感じられる文章でした。情景豊かで、アメリカの森の大きさや豊かさを感じることができました。静かに物語が進み、小学6年生の男の子の純粋な気持ちに心打たれました。

    本文から
    またしはあなたの心の森の中にいる。動物たちや小鳥たちや植物たちといっしょに。風や雨や雪といっしょに。
    だからいつでも会いに来て。会いたいときに、会いに来て。

  • 2023.6.2読了

    様々な色と音が聞こえてくる物語。でも印象は透明感。

  • 2023.3.7市立図書館
    酒井駒子さんの装画にひかれてジャケ借り。10年ちょっと前に出た作品。小学校高学年ぐらいからかな、8章仕立てですぐに読み終えた。
    6年生の少年が父親の転勤にともなってアメリカに転校することになる。言葉の不安を抱えつつ夏休みでぼんやりしていた少年が裏庭で出会った謎多き少女と言葉を使わない交流を重ねていくうちに、少年は少しずつコミュニケーションの不安を忘れ、英語を意欲的に学ぶようになるという展開。「赤ちゃんに戻って言葉を学ぶ」という言うは易く行なうは難いことがゆたかな自然とぽっかりあいた時間を仲立として実現する奇跡をみたように感じた。

  • 母との別れの話しがさらりと書かれててそこも深く書いてほしかったです。かなかな入り込めなかった

  • 読書がすきになったきっかけの本です。年齢問わず読みやすいのでおすすめ。

    • A_rianさん
      カラスの視点さんの心に適えば幸いです☻
      カラスの視点さんの心に適えば幸いです☻
      2021/04/19
  • 小6男子の響くんが家庭の事情でアメリカへ引っ越すことになり
    馴染めない中で、一人の女の子デイジーと出会う。
    話さないデイジーに導かれるように、
    響は自然や生き物にふれ、次第に英語圏にも慣れていく。


    自然の描写がきれいです。
    子供たちの交流は、ちょっと出来過ぎの展開もあるけど
    常に優しい雰囲気がありました。

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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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