ガラスのうさぎ

著者 :
  • 金の星社
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感想 : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323070124

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  • 戦争の実話です。子供の頃の課題図書で読んだもの。如何に自分が恵まれているか思い知らされます・・

  • 子供に読ませた日本の戦争の本第2弾。
    東京大空襲や、あまり語られることのない湘南地方への疎開、空爆など、著者の自伝的内容。親切な他人や親切でない親戚、親戚内のいざこざ、なんかも赤裸々に描かれていて、ああほんとに、こういうこともたくさんあったんだろうなと思わされる。大きな悲劇(もちろん、大きな悲劇も出てくるのだけど)ではなくて、小さな悲しいことのあれこれ。 確かに、人も街も国も立ち直るけど、でも人々がこんな思いをしなくてもいいはず。
    戦争はしちゃいけない、というたった一つの原点。今また岐路に立って、守っていけるだろうか、私たちの世代。

  • 30年度 6-1(紹介のみ)

  • 新版だったせいか、すいすいと読めた。

  • 勘違いをしていたのは、これが「物語(フィクション)」だと思っていたこと。でも「体験記」だったのですね。
    広島、長崎、沖縄などとは違い、東京大空襲や神奈川・二宮への機銃掃射などは、あまり知られておらず、その実態については初めて知った。生きた心地がしなかっただろうとわかる。
    また、空襲の実態だけではなく、当時の暮らしぶりや疎開の実態、親戚との関係など、かなり克明に語られる。それぞれに事情があったことはわかりつつも、やりきれなさと悲しみを感じる。
    優しい人がいる。打算的な人もいる。
    いざ、同じ状況に置かれたら、自分はどうするだろうか、と考える。

    終盤、辛酸をなめた12歳の少女が、両親と妹を亡くしての絶望の中、光を見いだす太陽のような文章。それが、日本国憲法の第9条だったという。
    作者は語る。力強く。
    『この文面は、わたしにとって、まさに輝く太陽のように、まぶしく見えた。これなんだ。もうわたしたち国民は永久に戦争を放棄したのだ。よく歴史はくり返されるという。しかし日本の歴史はじまって以来、はじめて日本は外国に負けたのだ。(略)くやしいし、なさけない。そのうえ、たくさんの犠牲者を出した。
     だけど、それによって、永久に戦争はしないということを憲法に定めることができたのだ。日本だけでなく、相手国もきっときっと、数えきれないほどの被害と、悲しみを受けたであろう。わたしのように両親をなくした子もいるだろう。戦争によって利益をこうむった人は、ほんのひとにぎりの人たちだ。
     私は生きているかぎり、この憲法を守りつづけたい。そして、わたしのつぎの世代、またそのつぎの世代へと、この悲しみを伝えていきたいと思った。二度と戦争をくり返さないために。』

  • 読んでいて涙がとまらなくなった。
    東京大空襲で母と妹二人をなくし、アメリカ軍の航空機の機銃掃射で父をなくした敏子さん。
    周りの人のやさしさ、逆に親戚の冷たさ。いろんな経験を通じてそれでも懸命に生きてきた。
    戦争の悲惨さと無意味さ、平和の尊さがよく理解できる本だ。

  • 教育福祉学科 1年

    家族愛や、戦争について考えさせられる。

    資料ID:W0179209
    請求記号:D913||Ta 29
    配架場所:本館2F童話架

  • 12~13歳の頃の東京大空襲で母と妹二人を亡くし、次いで疎開先へ迎えに来てくれた父が目の前で機銃掃射にて死亡するという悲惨で苦しい体験が次々出てくるのだが、文章は決して重苦しくなく、どちらかというと少女(作者の高木敏子)の前向きさに心を打たれる。

    先般、知人が高木敏子さんにお会いして、さまざまなお話をうかがってきた。いわく、戦争の記憶を風化させてはいけない。ただしそれを言葉にして残すのは女の役割だと。なぜなら……と続くのだけど。なるほどと膝をうったのだけど、その内容はまた今度どこかで書こうと思う。

    高齢になられた高木さんは今もなお、伝え続けることを責任として、学び続け、語り続けてくださっているそうです。

  • 二宮駅前の銅像があり、探し出して読み返した1冊。たいへんな体験が綴られている。

  • 作者(高木敏子さん)の体験した話。
    母、幼い妹達が亡くなり。
    溶けていたガラスのうさぎ。
    そして、父までも亡くなり一人になった敏子の頑張っている姿に本当に切なくなった。

    「戦争は、絶対してはいけない。」と改めて考えさせられました。

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