ハナミズキのみち

  • 金の星社 (2013年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784323072586

みんなの感想まとめ

テーマは、震災の悲しみを抱えながらも、希望を見出す力強さです。著者は、実際に東日本大震災で息子を失った経験を持つ浅沼キミ子さんであり、その思いを2年かけて丁寧に言葉にしました。作品には、津波や瓦礫の描...

感想・レビュー・書評

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  • 辛いけど辛すぎるけど
    それを乗り越えようと必死に紡いだ物語だから
    哀しみに流されないよう
    ハナミズキに託して
    この本を広めたい。

    あとがきを読んだ。
    「津波で息子を失ったあと、ねむれない日が続き、呼吸困難になることが何度もありました。
    どうしても会いたくて、会いたくて、泣いてばかりいた日々。
    そんなある日、息子の声が、わたしにはっきりきこえてきたのです。」
    ここまで読んでもう一度、最初から絵本を開いた。

    ハナミズキを見たら思い出したい。
    たくさんの哀しみが美しい花になったことを。

    黒井健さんは『ごんぎつね』や『てぶくろを買いに』の絵本を描いた方。春の柔らかい陽ざしのような絵が沁みる。

    • くにちゃんさん
      まいけるさんのレビューを目にしなければ、この絵本を知らないままでした。ハナミズキは自分の大好きな花で、絵を見た瞬間に読みたいと思いました。読...
      まいけるさんのレビューを目にしなければ、この絵本を知らないままでした。ハナミズキは自分の大好きな花で、絵を見た瞬間に読みたいと思いました。読むことができて本当に良かったです。ありがとうございました。
      2025/04/22
    • まいけるさん
      くにちゃんさん、ありがとうございます。
      ブクログって本当にいいですよね。
      こういう繋がりこそSNSの良さですよね。
      私もこの本と出会えてよか...
      くにちゃんさん、ありがとうございます。
      ブクログって本当にいいですよね。
      こういう繋がりこそSNSの良さですよね。
      私もこの本と出会えてよかったです。
      孫がもう少し大きくなったら、
      一緒に読もうと思います。
      これからもいい本に出会えますように。
      よろしくお願いします。
      2025/04/23
  • この絵本を書き上げるまでにどれだけの涙を流したんだろう。
    あの震災の津波で息子さんを亡くしてから今生きていることに感謝できるようになるまでどれだけの涙がこぼれたんだろう。
    自分に置き換えて想像すると悲してくて悲しくて耐えられないと思うのに、この絵本はとても優しい。
    涙が溢れるのを耐えながら読んだ。

    • 翠さん
      まいけるさんも読まれたのですね。
      簡単に泣いてはいけないような、そんな一冊でした。
      今の小中学生はあの震災を知らない(中3の子で0歳の時)の...
      まいけるさんも読まれたのですね。
      簡単に泣いてはいけないような、そんな一冊でした。
      今の小中学生はあの震災を知らない(中3の子で0歳の時)ので色んな形で知っていてほしいですね。
      2025/04/19
    • まいけるさん
      翠さんのレビューを拝読して
      読んでみたくなりました。
      感謝です。
      わたしはちょうど仕事中で机の下に潜ったのですが、すぐそばに大きなブラウン管...
      翠さんのレビューを拝読して
      読んでみたくなりました。
      感謝です。
      わたしはちょうど仕事中で机の下に潜ったのですが、すぐそばに大きなブラウン管テレビが落ちてきました。怖かったですね。
      2025/04/19
    • 翠さん
      私の拙いレビューから読んでくださってありがとうございます。
      私はあの頃長女を妊娠中でして、車に乗り込んだ瞬間に揺れ始めました。
      近隣の家の屋...
      私の拙いレビューから読んでくださってありがとうございます。
      私はあの頃長女を妊娠中でして、車に乗り込んだ瞬間に揺れ始めました。
      近隣の家の屋根瓦が落ちるのを見ながら、何もない駐車場の車の中で良かったと思ったのを覚えています。
      室内にいた方の恐怖はどれ程だったろうかと想像するだけで恐ろしいです。

      昨日も長野で大きめの地震がありましたしね。
      地震大国日本とはいえ、大きな災害は起こらないでほしいと日々願っています。
      2025/04/19
  • 黒井健さんというお名前を聞くだけで、瞼の奥がじわんとしてくる。
    「ごんぎつね」や「てぶくろをかいに」の、あの優しい挿絵を描かれた方だ。
    そして作者の浅沼キミ子さんは、陸前高田市で東日本大震災に遭い、25歳の長男・健さんを亡くされた。
    本書は浅沼さんが実に2年もかけて必死に言葉を紡いだ一冊だ。
    浅沼さんにしろ黒井さんにしろ、どれほどの思いを込められたか、悲しみの中で逡巡する思いとどれだけ闘ったか、そんなことを思わずにいられない。
    作品はあくまでも美しい。
    言葉を紡ぐ、人々への思いを込めるとは、つまりこういうことなのだろう。

    ドキッとする津波の描写もあり、瓦礫の山と化した海辺もある。
    ふるさとの景色が、一変する。
    語り手は、亡くなった息子さんだ。
    そして、【みんなが あんぜんなところへ にげる目じるしに ハナミズキのみちを つくってね」という言葉へと続く。
    後書きによれば、会いたくて会いたくて泣いてばかりいた日々に、そういう息子さんの声が聞こえてきたのだという。

    読む目的はひとそれぞれで構わないが、この浅沼さんの気持ちだけは伝えたい。
    たくさん描かれた薄桃色のハナミズキの花と、裏表紙にまで丁寧に描かれた黒井健さんの絵が、さざなみのように胸に押し寄せる。
    約4分。3,4歳から。
    読みながら泣いても、これはもう仕方がないかな。

    • メイプルマフィンさん
      実家が陸前高田の隣市で、陸前高田は海水浴など、幼いころから何度も訪れたところでした。
      「ふるさとの景色が、一変する。」
      こんなことがあっ...
      実家が陸前高田の隣市で、陸前高田は海水浴など、幼いころから何度も訪れたところでした。
      「ふるさとの景色が、一変する。」
      こんなことがあっていいのかと、いまだにやるせない気持ちです。
      この絵本のことは今回初めて知りました。
      黒井健さんも大好きです。
      是非是非、読んでみたいと思います。
      2014/06/24
    • nejidonさん
      メイプルマフィンさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      幼い頃からの思い出の土地なのですね。
      やるせない気持ち、お察ししま...
      メイプルマフィンさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      幼い頃からの思い出の土地なのですね。
      やるせない気持ち、お察しします。
      想像をはるかに超えた被害の大きさに、どんなにか無念だったことでしょう。
      この作品は、美しいだけにいっそう、作者さんの悲しみの深さがストレートに伝わります。
      黒井健さんもお好きということで、何だか嬉しいです。
      どうぞ手に取ってくださいませ。
      2014/06/25
  • 絵本の中のピンクと白のハナミズキの絵は、生きている花と見まがうばかりの輝きを放っています。表紙絵から東日本大震災の辛い状況が描かれているとは、想像もつきませんでした。

    絵本を読み終えて、調べてはじめて、津波の避難経路の目印としてハナミズキを植樹することを目的として立ち上げられた陸前高田「ハナミズキのみちの会」があることを知りました。

    黒井健さんの優しく穏やかな絵は、息子さんを震災で亡くしたお母様の悲しみを全て包み込んでいるように感じました。お母様の思いを忘れたくないと思いました。悲しいけれど、温かくそして美しい絵本です。

    • まいけるさん
      すてきなレビューありがとうございます。
      ハナミズキのみち
      架空のみちではなかったのですね。
      悲しみが癒えてたくさんの花が咲きますように。
      すてきなレビューありがとうございます。
      ハナミズキのみち
      架空のみちではなかったのですね。
      悲しみが癒えてたくさんの花が咲きますように。
      2025/04/23
    • くにちゃんさん
      思いはたくさんあるのですが、この絵本の良さを言葉にするのは難しかったです。にもかかわらず、読んでくださりありがとうございます。
      「ハナミズキ...
      思いはたくさんあるのですが、この絵本の良さを言葉にするのは難しかったです。にもかかわらず、読んでくださりありがとうございます。
      「ハナミズキの願い」という曲も作られており、陸前高田「ハナミズキのみち」の会のテーマ曲なっているそうです。また、会の活動としてこの絵本の読み聞かせや、講話などもされていることが分かりました。
      2025/04/23
  • 被災した地でこれまで長い間築かれてきた人々の営みを決して忘れず、なくなった人の分まで、未来のいのちをまもるために生きていきたいです。

  • みじかい言葉でこんなに思いを紡げるのか

  • 黒井健さんの絵で手に取ったが、震災の津波で息子さんを亡くした方のお話でした。残された者は悲しいけれど、温かくなれるお話です。

  • 読み聞かせ会、朗読会用に選びました。
    願いと祈りの込められた本です。
    黒井健さんの描く風景が大好きで子供の頃から読んでいましたが、津波の場面の絵に言葉を失います。青空に浮かぶ白い雲となだらかな緑の丘、というのが黒井さんの描く絵のイメージだったので、灰色一色の瓦礫の山の絵は胸に突き刺さりました。
    子どもたちがこの絵本にどんなことを感じてくれるのか、しっかり耳を傾けたいと思います。

  • 淺沼 ミキ子 (著), 黒井 健 (イラスト)

  • 美しいふるさとの景色や大切な家族をさらった津波。
    でも家族の絆やかけがえのない思い出までさらうことはできない。
    息子さんを津波で亡くされた淺沼さんの心のうちが伝わってきて、胸を打たれました。
    息子さんと一緒につくっていくハナミズキのみちは命を守る道、希望の道として未来につながっていく。
    淺沼さんの強い意志をもちながら優しく語りかけるような文章と黒井さんの真に迫った悲しく美しい絵が
    印象的なこの絵本。忘れられない一冊になりそうです。

  • 絵が語っている。心に直接。津波のシーンも、ラストのシーンも。言葉にならない想いを。

  • 東日本大震災の津波で息子さんを亡くされた淺沼さんがご自身の体験をもとに2年の歳月をかけて描いた絵本。

    絵本を開くと静かな街並みと、青く穏やかな海が広がる。まるで、思い出を回想しながらやさしく息子さんに語りかけているように感じさせる。
    しかし、津波は一瞬にして何もかも奪ってしまう。
    後半、津波で命を亡くした'ぼく'がおかあさんに語りかける。

    「津波が来たとき、みんながあんぜんなところへにげるめじるしに、ハナミズキのみちをつくってね。
    町の人たちがもう二度と津波でかなしむことがないように、ぼくは、はなみずきといっしょに
    みんなを、まもっていきたいんだよ」と。
     
    「悲劇を二度と繰り返さないで」という思いが痛切に伝わってくる。
    また、黒井健さんの絵がやさしいタッチで描かれ、素敵だ。

  • 作者の淺沼ミキ子さん、絵を描いた黒井健さんは、一体どれほどの苦悩を経てこの絵本を描かれたことだろう。きっと、それは東日本大震災を直接に体験していない我々には想像もつかないような苦悩だっただろう。

    その苦悩を乗り越えて書かれた淺沼さんの文章は、繊細で、子どもたちにわかりやすく伝わるように配慮されていて、そして淺沼さんの想いも込められている。東日本大震災大震災関連の絵本はこれまでいくつか出版されているけれど、想いは込められていても文章は読みにくい、とい☆ものが多かった。淺沼さんの文章には「子どもたちに伝えたい、伝わって欲しい」という配慮が見て取れる。

    そして、黒井健さんの絵。淺沼さんの陸前高田の数々の想い出、津波、津波に破壊された街。美しい風景が1ページめくるだけで、恐ろしい破壊の絵に変わる。黒井健さんはこの絵をどのように描くか真っ向から向き合い、偽ることなく津波の恐ろしさ、津波がもたらす破壊を描ききっている。この絵を描くのにどれだけ悩みながら筆を取られただろう。どれだけ苦しみながら描かれたことだろう。

    そして、圧巻なのはこの津波と破壊の後の物語。淺沼さんが悲しみから立ち上がることができた、亡くなった息子さんへの想いと、物語をハナミズキを通して伝えることの希望、その希望がハナミズキとなって暗い海に降りそそぐ。この物語を黒井さんは見事に描いている。そこには、黒井さん自身もまた、自ら描いた津波の破壊の絵から自分自身を救い出したかのように見える。

    2人の作者の「伝えなければ」という渾身の想いが込められた絵本です。

  • 1分50秒☆見返しの奇跡の一本松は、福島の希望。春に花咲くハナミズキに思いを寄せて未来をみつめる。「いのちを守る木を植えたい」亡き息子とつながる母の願いは、尊い。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/585560

  • 家族を失くした人が立ち直るのは、大変ね…

  • 3・11絵本。類書は多そう。

  • 阪神大震災を知らない子供たちが増えてきました。この絵本は東日本大震災の津波について描かれていますが、残された人々の心の痛みについて、静かに訴えかける一冊。温かな絵とともに、読み聞かせによい絵本です。

  • ★★★★☆
    美しい色彩の絵で思いでの町をふりかえる。
    一転、地震と津波で灰色に覆われた町。
    お母さん、ハナミズキの木を植えてね。
    みんなを守っていきたいんだ。
    男の子の願いを描いた絵本です。
    (まっきー)

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