ガラスのうさぎ (フォア文庫)

著者 :
  • 金の星社
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本棚登録 : 206
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323090429

作品紹介・あらすじ

一九四五年三月十日の東京大空襲で、十二歳の敏子は母と二人の妹を失った。焼け跡には、敏子の家にあったガラスのうさぎが、変わりはてた姿でころがっていた。うさぎは、燃えさかる炎に身を焼かれながらも、戦争の悲惨さを見つめ続けていたのだった…。戦争の中を生きぬいた著者が、平和への祈りをこめて少女時代の体験をつづった感動のノンフィクション。戦時用語など語句の解説を増やした待望の新版。小学校高学年・中学校向き。

感想・レビュー・書評

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  • 確かに
    この時代があった
    今の私自身に経験がない時代だけど
    今生きている人の中に
    実際に経験している人の方が少なくなっているけど
    確かにこの時代があったんです


    生きていた
    生きていた
    どうやって生きているのか
    どうやって生きたいのかが
    選べない生き方
    こうするしかない生き方
    この場の現実から
    負けない生き方
    なんで生きているのか
    何がしたいのかもわからなくなるけど
    生きている以上
    生き続けようと思う
    少しだけ
    生きているから
    日常をすごしていける
    最悪な日常かもしれないけど
    それ以上の最悪を知っているから
    今、生きているのだから

  • 日本人の恐ろしさ。危うい健気さ。お国のため?愛国心?人は何でこんなにも健気に戦争に向かったんだろう?何が人をそんなにも信じ込ませたんだろう?貧しさと家族の死の絶望の中で生きる12歳の少女。私含め今の人には耐えられないと思う。今の時代はそういう過去の上に成り立っていることをわかっていないといけない。戦争は全てを踏みにじる。教育の役割は大きい。

  • 戦争で親や妹をなくしてしまった少女。自力で父の葬儀の手続きをしたり、疎開先では大変な労働をしたりと苦労もあり落ち込むこともある中で、その時々で出来ることに前向きに取り組むエピソードが綴られている。ダンスホールになっていた国技館(!)で灯りを借りて勉強をしたエピソードには驚いた。

  • 数十年ぶりに読み返した。
    戦争体験を描いたノンフィクションは数ある中で、この作品が今もかなり読まれている理由の第一は「タイトル」だ、と大人になって読んで思う。
    「ガラスのうさぎ」と聞くだけで、美しく、愛らしいものが壊れていく様子を思い描かない人はいない。それに「戦争体験もの」というイメージがプラスされれば「幸せだった少女が戦争で過酷な経験をする話だろう」と思い、読まないうちから胸を痛める。
    実際に読んでみると、淡々と書かれているし、「ガラスのうさぎ」についての記述もほんの少しだ。もしこれを「作家」が書いたなら、もっとドラマチックに盛り上げて、「ガラスのうさぎ」の象徴性を高めたに違いないが。生き残った父が機銃掃射で亡くなったり、親戚から冷遇され、こっそり逃げ出したりという劇的なシーンもあっさりしている。
    でも、だからこそ読みやすいし、リアルだと思う。読者に「近い」人が経験し、書いたというのが伝わる。
    タイトルと相俟って今も読み継がれる理由はそこにあるのかもしれない。
    東北の震災と偶然にも日にちが続いたため、より古い東京大空襲は忘れられがち。
    忘れないように、こういう本はどの学校にも置いてほしい。

  • 国民学校6年生の女の子の戦争体験の話
    (大好きな家族が、東京大空襲や機銃掃射で
    次々と死んでいってしまう、実に実に悲惨な話)
    なのですが、読み終わって暗くならないのです。
    主人公が未来を向いているし、説教じみていないので、
    そう感じるのでしょう。

    私はいい本だと思います。
    うちの子ども的にはいまいちだったようです。

    2012/05/31

  • 子供に戦争を伝えるいい本だと思います。
    大人になってから読むと若干感想が違うと思う。
    つらかった。大変だった。と書かれると逆に引いてしまう。
    大人には事実を客観的に書かれた方が、より伝わる気がする。

  • 読後メモ。

    約三十年ぶりに読む。
    時代背景や土地勘が分かるので、主人公の苦労が昔よりも生々しく感じる。

    敗戦後のほうが話しが長いが、全然記憶に無い。アンネの日記みたいに違う長さの版違いがあるのか?

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