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- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784324043400
感想・レビュー・書評
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おととい読了。かなり昔の作品。
教訓的な部分があるのを気にしなければ、それなりに面白かった。ヘレンと初対面のあたりの書き方が意味深長だったので、もしかしてヘレン悪役…?と思って読んだけど、単純にいい人だったので、ちょっと拍子抜け。わたしが穿ちすぎたんだろうけども。
倉橋燿子さんの作品はけっこう似た展開だなぁ、と思ったり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
所有分は1983年刊。
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須賀敦子『遠い朝の本たち』を読んだとき、真っ先に浮かんだのが「ああ、ケティ物語!」だった。私は、この本の題名すら忘れかけていた。ただ、物語の途中で怪我をして、ベッドでの療養と車椅子を余儀なくされた彼女のことが忘れられず、あれはクララではない、ということだけは、鮮かに憶え続けてきたのだった。ケティ物語を思い出した、幸いな再会でした。もちろん、須賀敦子さんのように、物語を自在に論ずることはできませんけれど。1冊の本を通して自らを語ることは、相応の力量と感性をもった人には、じゅうぶんに可能だと思います。【以下、追記】昔むかしこれを読んだころなのか、もう少し前か、私は「車椅子」もしくは「ベッド」でしか生活のできぬ姫君に憧れ、そしてその私だけを熱愛してくれる王子様を夢見たのでした。現在では問題点多々の発言、および、私の単なる怠け心を表したものだと思われます。
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