- 本 ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326000470
作品紹介・あらすじ
社会の方向性を左右する概念、「自律性」。これまでの学知に基づき整理し体系づけることで、人工知能時代の対話の基盤を整備する。
人間の尊厳をもたらすものが自律性にあるとするなら、それはどのようなものであるのか。意味合いや使われ方が十分に検討されないままにある「自律性」概念について、「ラディカル・オートノミー」という生物学的自律性をキーとして、様々な学問分野にまたがるこれまでの学術的な成果を体系をもって示し、議論の土台を築く。
感想・レビュー・書評
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ひさしぶりのオートポイエーシス関係。
7章構成でそれぞれの著者がそれぞれの視点からAIと自律性について記す構成。
序章と第1部はどちらかというと哲学よりな内容で面白かった。
物理的な構え(physical stance)、設計的な構え(design stance)と志向的な構え(intentional stance)があって、志向的な構えで物事を見ることは、擬人化に通じる、とか、中国語の部屋のたとえとか。
第2章は工学より。すこし難しかったが、AIも錯視を起こすこと、しかし人間とは見ている世界が(当然)違うことなんかは興味深かった。人間の知覚に寄せるのもいいけど、昆虫の視覚とかに寄せてみるとまた違った結果が出そうで面白そう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SDGs|目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう|
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/730326 -
請求記号 007.1/Ka 97
著者プロフィール
河島茂生の作品





