地方自治と図書館: 地方再生の切り札「知の地域づくり」

  • 勁草書房
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本棚登録 : 139
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326050178

作品紹介・あらすじ

地方自治において図書館は重要な拠点となりうる。地方自治体の運営を改善することにより、いかに図書館行政を変革できるのか。以前、鳥取県知事、総務大臣として積極的な図書館政策を進めた片山と、図書館政策論を専門とし、全国各地の図書館の実際を知る糸賀による、「地方自治論」と「図書館論」の画期的なコラボレーション!

感想・レビュー・書評

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  • 「民主主義社会を維持し、その中で主権者として生きていくためには、市民として「自立」することが必要だ。そのためにはバランスの取れた客観的な情報環境が整えられていなければならず、その機能を果たすのが図書館である。」

    図書館だけでなく、地方自治とは何か、民主主義とそこに主体的に参加するとはどういうことかを考えさせられる本だった。
    とても読みやすく、主張も追いやすい。
    読み返していきたい。

  • 民主主義社会との接続、地方自治と財源と図書館、そして"知の地域づくり"における図書館司書の役割と可能性についてインプットできたとともに、改めて、自分が触れている情報源の狭さよ。

    これまで、おススメされるがままに読むことが多かったけど、変えようと思った。

  • ああ、そうだよ、図書館はこうであってほしいんだよ。読書家の館というだけではいけないのだよ。

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  • 自治と図書館の並列を解く。ただ自治体のリソースを考えると、この「理想」をどのように充足するかが課題。広域自治体化しないと地方は難しいのではないのだろうか。

  • 図書館に関わる人は、絶対に読むべき!二人の言っていることはもっともだと思うが、日本の中で図書館の重要性を理解している人は、とても少ないと思う。国に頼らず、自立した自治体は少なく、二人のような意識の高い日本人は少ないと思う。図書館政策は、自民党が政権にいる限り変わらないと思う。

  • 積読消化シリーズ。片山善博先生(元鳥取県知事・元総務相)と糸賀先生それぞれの、地方自治×図書館に関する原稿や、対談・パネルディスカッション等をまとめた本。
    個々の内容はけっこう既知(もちろん、お二人自身の発信によって)のものも多いのだけれど、まとまって読むと一貫したメッセージをより強く感じる。
    また必要になったらちゃんと読むとして、とりあえずどんな話をされてきたかの復習用に。

  • 図書館の運営(特に公共図書館。終章の対談では学校図書館についても触れられているが、あまり分量は多くない)などに関して、地方自治の観点から見た一冊。特に著者が総務省・鳥取県で施策に取り組んできたこともあり、非常に説得力がある。
    図書館という観点からはあまり語られることが少ない印象がある交付税・交付金について、第II部第五章で触れられている。

  • 鳥取県知事だった片山先生と慶應義塾大学の糸賀先生共著の図書。
    客観的で権力への知的対抗軸としての機能を備えているとする図書館の重要性について書かれている。特にこの機能は地方自治体が政策を決めていくうえで重要とされる。また図書館のミッションとして重要なものに「自立支援」があげられており、国民・住民が自立するための「知的インフラ」として機能すべきとある。
    図書館員としては地方自治の仕組みや地方の課題に積極的に関心を持ち、情報を収集、提供していくことが重要と理解した。
    また「市民の図書館」と今の図書館の状況や認定司書制度についても触れられている。
    第14回図書館総合展のパネル討論や片山先生と糸賀先生の対談もあり。

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著者プロフィール

日本福祉大学社会福祉学部教授
一橋大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。博士(社会学)一橋大学社会学部助手、東京農工大学非常勤講師等を経て現職。『差異と承認――共生理念の構築を目指して』(創風社、2007)

「2019年 『B型肝炎被害とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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