実在論と知識の自然化: 自然種の一般理論とその応用

著者 :
  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326102273

作品紹介・あらすじ

世界が私たちに認識できるものである限り、それは私たちの認識する通りのあり方をしているのではないか? この素朴な見方を理論的に整備するために、本書では自然種の一般理論を構築し、世界を実在的対象からなるものと捉える見方を擁護する。またこの理論を認識にも適用し、知識の自然化を目指す。科学哲学の俊英による理論的冒険!

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  • 著者:植原亮

    【書誌情報】
    5,700円+税
    出版年月日:2013/12/13
    9784326102273
    A5 356ページ 在庫あり

    世界が私たちに認識できるものである限り、それは私たちの認識する通りのあり方をしているのではないか? この素朴な見方を理論的に整備するために、本書では自然種の一般理論を構築し、世界を実在的対象からなるものと捉える見方を擁護する。またこの理論を認識にも適用し、知識の自然化を目指す。科学哲学の俊英による理論的冒険!
    http://www.keisoshobo.co.jp/smp/book/b146464.html


    【目次】
    序章 自然主義の体系化に向けて
     1 世界と認識の謎
     2 実在論の予備的素描
     3 問題設定と本書の構成

    I 実在論の基本的枠組み――自然種の一般理論
    第一章 自然種論の系譜
     1 ロックの種の理論
     2 帰納的一般化の理論
     3 本質主義へ
     4 自然種の一般理論へ

    第二章 理論的問題
     1 実在性
     2 メカニズムと実在性をめぐる問題
     3 分類の多元性・実在論・自然化された認識論

    II 応用問題――個別領域への適用
    第三章 生物種の存在論を構築する
     1 個体説
     2 個体説批判とその収容
     3 問題点の検討
     4 実在的対象の伝統的区分について――「個体と種」「類と種」

    第四章 人工物は(どこまで)実在するのか
     1 実在論の理論図式とその検討
     2 独自性テーゼとその検討
     3 成熟した実在論への方向
     4 問題点の検討

    III 知識の自然化
    第五章 認識論の自然化
     1 確実性の探究からの心理主義への転換
     2 知識の定義をめぐる問題から心理主義の復興へ
     3 知識の自然種論へ

    第六章 知識を世界に位置づける
     1 知識の自然種論
     2 認識論的ニヒリズム――多様性からの議論
     3 知識の多様性を収容する――生物学的観点の徹底

    第七章 拡張する知識
     1 信頼性主義のさらなる外在主義的性格
     2 環境改変活動の位置づけ
     3 知識は拡張する
     4 理由の空間

    第八章 知識のメカニズムと理論的統一性
     1 メカニズムの解明へ
     2 人間の知識を捉える
     3 問題点の検討

    結論

    あとがき
    文献一覧
    事項索引
    人名索引

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著者プロフィール

植原 亮(うえはら りょう)
1978年埼玉県にうまれる。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術、2011年)。現在、関西大学総合情報学部教授。専門は科学哲学だが、理論的な考察だけでなく、それを応用した教育実践や著述活動にも積極的に取り組んでいる。
著書に『思考力改善ドリル』(勁草書房、2020年)『自然主義入門』(勁草書房、2017年)、『実在論と知識の自然化』(勁草書房、2013年)、『生命倫理と医療倫理 第3版』(共著、金芳堂、2014年)、『道徳の神経哲学』(共著、新曜社、2012年),『脳神経科学リテラシー』(共著、勁草書房、2010年)、『脳神経倫理学の展望』(共著、勁草書房、2008年)ほか。訳書:T・クレイン『心の哲学』(勁草書房、2010年)、P・S・チャーチランド『脳がつくる倫理』(共訳、化学同人、2013年)ほか。

「2022年 『遅考術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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