メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える

著者 : 佐藤岳詩

• 勁草書房 (2017年8月31日発売)

作品紹介・あらすじ

「私たちは何をすべきか」を考える規範倫理学に対して、一歩後ろから「そもそも、なすべき正しいこととは何なのか」を考えるメタ倫理学。暗黙の前提をひっくり返し、議論の土台を新しく整備して、先入観や思い込みに気づかせてくれるのがメタ倫理学の役割だ。初学者向けに丁寧に論点を整理し、読者が自分の倫理を考える旅へといざなう。

感想・レビュー・書評

[溢れ出る涙さんの感想 · 2021年5月21日]

難解になりがちな倫理というテーマですが、語り方も分かりやすく、良かったのですが、またまた、私にはそこまで余裕がなく、今回も途中で断念させて頂きました。

[小春さんの感想 · 2020年6月12日]

理屈をこねくり回しているだけで前に進まず、同じような議論を繰り返している、哲学は部外者である私からはそんな風に見えるけど、研究者は難しい問題＝答えがない問題ではなく、答えがある（いずれ答えにたどり着くことができる）と考えていて、そこに向かって研究しているって下りがなんか感動させられた。日々スピード（のみ）重視で生きてると本当に大事なことは見逃しているのかもしれない。
内容的には、論理の積み上げが地道で飛躍がなくて、たどっていくだけで楽しめた

[1397195番目の読書家さんの感想 · 2021年2月27日]

上司と話していて、彼の言う正しさ、特にその背後にある価値観が全く理解できないということがありました。
その時は「他人の価値観を変えてみようもないし、仕方がない」ぐらいで済ませたのですが、それからも時々そういうことがあるので心に引っかかっていました。

本書を読んでからは、「上司は客観主義的、私は主観主義的な考え方だな」というふうに理解できるようになりました。
だからといって上司と分かりあえたわけでもないのですが、メタ倫理学的には自分の考え方にも批判されるべきところがあると知ることができたのは収穫でした。

[None bedさんの感想 · 2023年12月18日]

必要性を感じながらなかなか手を出せなかった分野．教科書として素晴らしい出来で本当にありがたい．リファーもいい復習になる．

[corpusさんの感想 · 2023年11月9日]

文章の構成が上手い。ある説を出して尤もらしく魅せているが、その説の問題点を次に提出する。そして、その問題点を解消する説を出してくる。

メタ倫理学は一歩うしろに下がって眺めるとあって、どの文化の人にも成り立つ学問かと思う。ウクライナとロシア、ハマスとイスラエルでも共有できるものではないか。自分の拠点を見定めるときにもこの学問は役立つと思う。

[kai.さんの感想 · 2023年9月26日]

https://hitkzs.hatenablog.com/entry/20230910

[女子栄養大学図書館 さんの感想 · 2023年5月22日]

電子書籍です。貸出できます。
Maruzen eBook Library▼
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000047714;jsessionid=E8A7BDF2C917709F082223BF857C03C6?0

[女子栄養大学・女子栄養大学短期大学部図書館さんの感想 · 2023年1月28日]

＜学内からのアクセス＞
電子書籍を閲覧するには、以下のURLにアクセスしてください。
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000047714

＜学外からのアクセス＞
電子書籍を閲覧するには、以下のURLからEZproxyにアクセスしてください。
eiyoアカウントのID、パスワードでログインできます。
https://eiyo.idm.oclc.org/login?url=https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000047714

[静岡大学附属図書館さんの感想 · 2022年11月18日]

https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shizuoka_university/bookdetail/p/KP00019507/

[hamakokoさんの感想 · 2022年9月7日]

https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shizuoka_university/bookdetail/p/KP00019507/

著者プロフィール

佐藤　岳詩（さとう・たけし）　1979年、北海道岩見沢市生まれ。京都大学文学部卒業。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。博士（文学）。熊本大学文学部准教授を経て、現在、専修大学文学部哲学科准教授。専門はメタ倫理学、およびエンハンスメントを中心とした応用倫理学。著書に『R・Ｍ・ヘアの道徳哲学』『メタ倫理学入門――道徳のそもそもを考える』（勁草書房）、『「倫理の問題」とは何か――メタ倫理学から考える』（光文社新書）がある。

「2021年 『心とからだの倫理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」