思考力改善ドリル: 批判的思考から科学的思考へ

著者 :
  • 勁草書房
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本棚登録 : 827
感想 : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326102853

作品紹介・あらすじ

クイズ感覚で問題を解いてクリティカル・シンキングの力を養い、科学リテラシーがぐんぐん身に着く! 考える力を磨くための27章。

人間には、直観システムの働きによってじっくりと考えずに誤った判断を下してしまう傾向がある。本書ではわかりやすい解説によってそうした頭の弱点を知り、思考ツールの使いこなし方を学びながら、練習問題で実践的なトレーニングを行う。さらに、因果関係や推論といった概念を理解することで、科学的思考を身に着けることを目指す。

感想・レビュー・書評

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  • 高校の頃に読んでおければ良かった…
    ファスト&スローも再読しよう…

  • 「認知的歪み」と「思考ツール(特に科学実験の方法論)」を知り、1テーマ数問のトレーニングで思考能力を身につけるための本。クリティカルシンキングに分類される本書であるが、類書と異なるのは科学的ツールが紹介されていること、「知性改善論」という哲学のテーマを引き受けていることである。

    もともと大学のテキストとして書かれたものを再編集したという経緯があり、基礎的なトレーニングとして最適。それは章末の問題を見ればわかる。どういうことかというと、例題と章末問題の難易度のギャップも緩やかに設定されているため、簡単すぎて練習にならないこともないし、かといって、難しすぎてとっかかりすらないなんてこともない。つまり、着実にレベルアップできるような内容が織り込まれているために、思考力が磨き上げられるのが分かるのだ。

    また、本書の最後のページには豊富なブックガイドが示されており、どの本も一読の価値のある有意義なものとなっていることも特徴である。私も思考改善や認知バイアスについての理解を深めたいときはこのブックガイドを羅針盤として利用している。

    以上より、本書は「初学者」にとって頼もしい味方でいてくれることだろう。

  • 大学の講義内容をベースに編集した書籍だけあって、初学者に好適な内容になっていると思います。例題や練習問題が随所に用意されており、また解説も丁寧に書かれているので、置いてけぼりを食うことなく読み進めることができました(物語を読むのに比べると、ちょっと腰を据え、また著者のいう熟慮システムを発動させながら読まないといけませんが)。

    ”あるある”な思考パターンの罠が多く紹介されている点では、大学生のみならず社会人にもオススメの一冊といえます。普通に生活していると、直観システムばかりを発動させてしまいがちですが、本書を辛抱強く読むことで熟慮システムを活性化させ、自らの思考を矯正するのに非常に役立つ一冊だと思います。

  • 批判的思考・科学的思考のエッセンスであり、シンプルで良い意味でベタな問題集。大学1~2年、おそくても就活前に読んでほしい一冊。

    良い点として
    ①批判的思考・科学的思考が類書でもシンプルにまとめられている。
    ②設問がシンプルで取り組みやすく、解説も詳しい。
    ③ブックガイドが豊富。

    個人としては、ビジネス系クリティカル・シンキングの既刊書のとっつきにくさを感じていたため、本書を手にとったが、類書で曖昧に感じていた点をよく整理できたと思う。アカデミックの基礎固めでもビジネス系でも一冊目として読むのにふさわしい一冊だと思う。

  • 人間の思考にいくつも張り巡らされているバイアスや非論理性を認識し、論理的・科学的に思考するための入門書。
    記述はわかりやすく、練習問題も豊富だけど、目から鱗、というほどのことは書かれていなかったかな、と。

  • 【内容紹介】クイズ感覚で問題を解いてクリティカル・シンキングの力を養い、科学リテラシーがぐんぐん身に着く! 考える力を磨くための27章。
    人間には、直観システムの働きによってじっくりと考えずに誤った判断を下してしまう傾向がある。本書ではわかりやすい解説によってそうした頭の弱点を知り、思考ツールの使いこなし方を学びながら、練習問題で実践的なトレーニングを行う。さらに、因果関係や推論といった概念を理解することで、科学的思考を身に着けることを目指す。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000947404

  • 詐欺に遭わない為にこの本を読んでなんか正しそうに聞こえる話を疑えるようになりましょう!

  • ファクトフルネスと内容は似通っているが、より体系的に書かれている。
    各章において、人間の思考の方法/クセの概要と、それに関連するケースが述べられていて、読みやすい。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50219798

    人間には、直観システムの働きによってじっくりと考えずに誤った判断を下してしまう傾向があり、本書ではそうした頭の弱点を知り、思考ツールの使いこなし方を学びながら、実践的なトレーニングを行います。
    (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • 4月に購入して、少しずつ読み進め、本日要約読了。
    折にふれて読み返したい、名著だ。

    最初に、スキーマや直感的判断の特質を学ぶ。
    そして、直感システムを熟慮システムで検討する、「二重プロセス理論」のトレーニングと相成る。

    次に因果関係の把握の方法をトレーニングする。
    対照実験など、科学分野で洗練されてきた方法を応用して考える。

    その後、推論のトレーニング。
    さらに、反証主義。

    これらを例題と練習問題を通して、読者自身も考え、身に付けることができる。

    大学の授業で使用することを想定した本のようだ。
    たくさんの問題が用意されている。

    時として、「問題」として提示されるために、むしろ「直観システム」的頭の働きが作動して、問題が解けてしまうところもあるのだが…。
    しかし、これだけの質と量を作るのはどれだけ大変だったろう。
    その労苦に敬意を表したい。

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著者プロフィール

植原 亮(うえはら りょう)
1978年埼玉県にうまれる。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術、2011年)。現在、関西大学総合情報学部教授。専門は科学哲学だが、理論的な考察だけでなく、それを応用した教育実践や著述活動にも積極的に取り組んでいる。
著書に『思考力改善ドリル』(勁草書房、2020年)『自然主義入門』(勁草書房、2017年)、『実在論と知識の自然化』(勁草書房、2013年)、『生命倫理と医療倫理 第3版』(共著、金芳堂、2014年)、『道徳の神経哲学』(共著、新曜社、2012年),『脳神経科学リテラシー』(共著、勁草書房、2010年)、『脳神経倫理学の展望』(共著、勁草書房、2008年)ほか。訳書:T・クレイン『心の哲学』(勁草書房、2010年)、P・S・チャーチランド『脳がつくる倫理』(共訳、化学同人、2013年)ほか。

「2022年 『遅考術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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