社会科学のリサーチ・デザイン 定性的研究における科学的推論

  • 勁草書房 (2004年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (308ページ) / ISBN・EAN: 9784326301508

作品紹介・あらすじ

全米で広く用いられている社会科学研究入門書。数理モデルと質的記述に通底する思考法を取り出し発展させることをめざす。

著者の頭文字からKKVの名で知られ、全米で広く用いられている社会科学の研究入門。著名な政治の大家が協力し、ハーバードの大学院で開講してきた科目をもとに書かれたものである。数理統計モデルによる研究と、数字によって測れないフィールドワーカーの豊かな記述は、別個のものではない。観察をおこない、因果関係を確かめ、妥当な結論を適切に導く、両者に通底する思考法を取り出して、発展させることこそが肝要なのである。社会科学にとってよりよい研究とはどういうものなのか。この問いを忘れず問い続ける人にヒントを与えるガイド。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

社会科学の研究における哲学的な視点と実証的アプローチを結びつけることがテーマとなっている本書は、特に第一章と第二章がそのエッセンスを凝縮しています。定量的研究と定性的研究の違いを超え、両者の本質的な共...

感想・レビュー・書評

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  • 今更ながらこの本を全部読んだ。
    本書は、社会科学の研究をする際にどのような事に気をつけるべきか、その哲学的な部分について書かれた本である。特に第一章と第二章はそのエッセンスが凝縮されているので必読である。第三章以降は基本的に統計の話であるが、実証的な研究をされない人や、数字を扱わないから読む必要がないと感じている人こそ読むべき章だと思う。というのも、第一に、本書の主たる主張であるが、定量的な研究も定性的な研究も、研究のスタイルの違いだけであって本質的な違いはなく、なおかつ実証的なお話は定性的な分析でも役立つため、学ぶ必要があると本書で主張している点、第二に、数字が苦手な人でも分かるような、なるべく事例を多く挙げて文章で統計の話をしている数少ない本である点が主な理由である(数式は確かに所々でてくるが、あれは文章で書いてあることを数式で表すとどのようになるかを書いてあるだけで、シカトしても全く問題ない)。
    敢えて難点を挙げるとするならば、本書のノーテーションはやや特殊である。例えば、第三章は小難しく何の話をしているかと言えば、要はRCT(ランダム化対照試行)のことである。このように、統計学などで一言でビシッとした名称があるものを、なんだか造語に近いような日本語で名称化されていて、そのまま擁護として覚えるのは危険である。もっとも、訳が悪いのか、原文が悪いのかはわからないが。
    しかしながら、やはり本書の肝は第一章と第二章であり、この本の7割の価値はここにある。社会科学を専攻する人間なら、この2章はなるべく読まれたいところ。

  • いわゆるアメリカ的な、公開性のある数字・データに基づいた研究を薦める本。
    科学性のある論文を書く上で、大切なポイントを再確認できた。

  • 理論をしっかりと検証するために、できるだけ多くの観察可能な含意に関係するデータを集めることである。
    あらゆるデータ収集において最も重要なルールは、そのデータが作成された方法とそのデータを入手した方法を明示することである。
    研究プロジェクトは現実の世界において重要な問いを立てるべきである。
    研究プロジェクトは現実の世界の一側面を実証的・科学的に説明する学会全体の能力を高めることによって特定の学問研究の発展に具体的に貢献しなければならない。

  • econometricsをある程度勉強した人間にとっては,あまり得るところはない.

  • 研究計画段階で、理論とデータをつなぐ観察可能な含意を列挙しておくこと。科学とは、明確な問に答えること。
    計量政治学や統計を専門とする著者らが書いた、定性的研究の教科書。タイトルのとおり、研究をデザインするときの考え方の枠組みが明快に書かれている。訳本だが、日本語が自然。

  • ・社会科学研究の中には、少なくとも研究者の主観的には科学的な推論作業を行っていると思い込んまれてしまっている例もある という痛い指摘が印象的でした。
    ・この主張では如何に事例の数を揃えるかが重視されているわけですけど、修論を書き始める前に、Small N研究の可能性をがっつり書いてある本を探したいです。

  • 国際政治経済学の大家、コヘーンや他の社会学者が書いたリサーチ・メソッドに関する本。正直、冒頭の所が一番わかりやすくて、当然のことかもしれないけど、核心部分だと思う。自分の研究の意義をこれで確認できたのは嬉しい。しかし、数式による説明は余計にわかりにくくしているんじゃねーか・・・。後半は数式による説明が益々多く展開される。正直本書は一回読んだだけでは内容の半分くらいしか理解できないと思った。それは数式が理由ではなく、経験的なものだと思う。論文を書いたり、より高度な研究をしたり、そうした必要性に迫られ悩んだ時に本書が役立つだろう。また細かい説明よりも箇条書き的な明瞭な説明の方が良いのではと数式などの理解に苦しんだ際に感じたが、前述のように本書は国際政治学の大家らによる著作なので、事例も政治学によって展開され、これは俺には理解しやすかった。国際政治学の視点からリサーチ・メソッドについて説明する書籍は少ないので価値はある。多分、研究に悩みながら再読すれば理解は高まると思う。

  • 東2法経図・6F指定:301.6A/Ki43s/Usui

  • 放送大学

  • 3990円購入2008-06-11

  • 社会科学、定性研究の原点・原典

  • Yinと合わせ読み。訳は読みやすいが、じっくり読まないと分からない…。。

  • 理系なはずなのに人文科学系の研究になってしまって
    考え方が全然掴めなかった時に
    すごく糸口になった本!

  • リサーチデザインについて何かいい本はないかと友人に尋ねたところ、この本を勧められた。

    メモを取りながらていねいに読み進めたが、なかなか苦労した。
    全体観が見えにくいため、読み辛いのだが、内容は素晴らしい、と思う。

  • 社会科学版論理学みたいな感じ。今の私には難しすぎる。後で必要なら再読

  • 創造の方法学

    の次

  • 読書なれしていない初学者には少し読みにくかった。
    私のような活字なれしていない学生には、高根の「創造の方法学」がよくまとまっていて事例も多くよかった。
    創造の方法学をよんで、さらに疑問がでてきた人は読むといいと思う。
    深くやりたい人にはおすすめ。

  • 悪くない、が私は高根正昭の「創造の方法学」のほうがよかったと思います。
    統計を用いた分析をする人は、こちらのほうがよいかもしれないです。

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著者プロフィール

京都大学大学院法学研究科教授

「2011年 『政治学 補訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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