- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326504336
作品紹介・あらすじ
科学の世界では統計が非常に重要である一方、当の科学者は統計についてよく分かっておらず、しばしば統計を誤用する。本書は科学の世界にはびこる「ダメな統計学」について、現実に起きた事例を豊富に紹介しつつ、コンパクトに解説を行う。実際に統計を使う科学者、科学者を目指す学生、そして仕事で統計を扱う人に向けた必読書。
感想・レビュー・書評
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統計学の抱える現実をユーモアに語った本。
誰もが誤解しているのは直感に欠けるから。
科学者であっても間違えるから再現性がより求めれ時代になりそう。
この手の分野を学ぶ際に気にしておきたい大前提が多い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白そうだけど、かなり難しい
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読みやすい
検定力が低いデータセットで、両群は有意差がつかないから同等だというのは無意味(右折の安全性)
基準率は普通わからないが、低い場合、偽発見率が半分に近くなったりする。 -
180520 中央図書館
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概要: 統計を使う上ではまりやすい落とし穴についてやさしく説明している。p値の解釈、擬似反復(pseudoreplication)、基準率の誤り(base rate fallacy)、"データの2度づけ":仮説発見のためのデータを効果の検定に使い回すとまずい(多重比較の問題と近い)点など。
感想: 神。研究やる人にも仕事でデータを扱う人にもとてもおすすめ。 -
統計学の間違った使われ方を紹介してる本。
嘘には3つの種類がある、小さな嘘、大きなウソ、そして統計 なんて話があるけれど、意図してではないかもしれないが間違った使われ方をしている例を基に、いかに統計学を正しく利用するかを考える内容。
多くの分野で統計学が利用されるようになっているが、統計学の専門教育を受けた人間は一握りで大半がまともな教育すら受けていない。にもかかわらず統計を駆使した論文は増える一方。そして、そんな論文を精査する側も統計の知識がないがゆえに精査できてないと作者は嘆くとともに、間違わないように気を付ける点を挙げて解説を行っている。
学者でも難しいってなるなら一般はもっとひどいことになるよなって思う。現状学者内でも精査されてない話がでてるって訳で、マスコミ等でもでてくる「統計学的に有意」なる言葉に信用が持てなくなるよなーw -
統計を使って記載しようとするときにまず読んでみるといい本である。pの代わりに信頼区間ということはいい提案である。
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高難度。ネイチャーレベルの論文であっても、本当に統計を吟味したものは半分もないとする。
P値より信頼区間の方が使えるし、信頼区間に0が入ればわかりやすい。またデータ数が少なく検定力のない実験が多く、何色のゼリービーンズが風邪に効くか?というものも色を無数に分けて考えれば一つは統計的に有意という結果が成り立つ。 -
面白かった。
表に出てこない、うまくいかなかったことも含めて研究なのだ。
科学者が、自分のことを気にせず、世界が良くなる、自然界をより深く理解することだけを考えられる世の中になったら、面白いことが起こると思うんだけどなぁ。