「ゲイコミュニティ」の社会学

著者 :
  • 勁草書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326602438

作品紹介・あらすじ

ゲイ男性・バイセクシュアル男性のつながりは、なぜ時に息苦しくもあるのか。差別論に還元されないマイノリティ論の次の一手を示す。

感想・レビュー・書評

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  • きわめて理論的な内容で、社会学的な素養がないと読み通すのは難しいです。キーワードは「ついていけなさ」なんだけど、理論的な背景を理解できないと、この用語自体についていけなくなりますw

    『Badi』の分析とか「タチ/ネコ」の意味論とか、興味深い内容があってそれはそれでおもしろいと思いました。ただ、それ自体が本書の目的というわけじゃないから、そこまで深くないんですよね。議論の補強的な素材として回収されてしまうみたいな感じかなー。意図的に当事者概念を採用してないことも関係あると思います。

    つまり、これはいわゆるゲイコミュニティをフィールド・ワークしてそこからどうたら~な内容の本ではないのです。それを期待してしまうとちょっと肩透かしかもしれない。もちろん、ある種の調査もインタビューも言説分析もなされているのではあるけど。

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著者プロフィール

作曲家、社会学者。1982年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得満期退学。第22回朝日作曲賞受賞。第13・18・20回朝日作曲賞佳作受賞。大学院生時代には東京大学コーロ・ソーノ合唱団の学生ピアニストとして松本望氏の合唱組曲『むすばれるものたち』の初演に携わった。作品はBRAIN MUSIC、音楽之友社、教育芸術社、Pana Musica、カワイ出版から出版されている。現在、早稲田大学文学学術院准教授。社会学者として大学での研究、教育もおこなっている。

「2023年 『混声合唱とピアノ連弾のための組曲 いつか必ず光は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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