- Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326652518
作品紹介・あらすじ
「ジェンダー秩序」とは、本書においては、「男らしさ」「女らしさ」という意味でのジェンダーと、男女間の権力関係である「性支配」を、同時に産出していく社会的実践のパターンを意味する。本書において呈示したいことは、まさにこの、ジェンダーと「性支配」が、ジェンダー秩序に沿った社会的実践の持続によって、同時的に、社会的に構築されるということにある。
感想・レビュー・書評
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内容については非常に細かく分析されており、納得感を得た。優秀層の女性に対しては、こと日本に於いてとても重要な有意義な本だとは考える。一方で、ジェンダーレスへの懸念点を感じた。〜らしさからの開放や男女平等が過度に進むことは、少子化の加速が増す恐れもある。その塩梅が、とても難しい。
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久しぶりに読み直したがやはり面白い。初版から20年経った現在、この理論をアップデートするならばどのようなことが言えそうか考えながら読んだ。
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ギデンズの構造化論―構造(社会)と行為体(個人)の相互依存的、相互原因的な性質を分析するのに特化した理論―を用いて、男女という性差に関する構造、ジェンダー秩序というものがいかに再生産されてゆくかを描いた書物。例示が多くて比較的にわかりやすく、かつ、ギデンズ理論を用いて柔軟に社会を描いているので、とてもよい本だった。ジェンダー論関係の本を友人にお勧めする際には、この本をお薦めしよう、と僕をして思わしめた、非常に濃ゆく熱い本である。星は無論五つである。
2009.1.15-20. -
いや、難しい(/ ;)つか、込み入ってる。マジ読もうと思うとちょっと泣く(^^;)。でも、よくよく読むと、実は説明はシンプルなんだな。この説明で、例外則なしで説明できることが増える。このシンプルさをシンプルに説明するのは、たぶんすげー難しいことなんだろう(突っ込まれたりするかもだし?)。でもチャレンジする価値大いにあり、だよ。具体的事例は5年以上経過して、少し古くなりつつある。でもその、古くなり方?は実は歓迎すべきことなのかもしれない。