「核」論 鉄腕アトムと原発事故のあいだ

  • 勁草書房 (2002年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784326652723

感想・レビュー・書評

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  • 企画コーナー「今、原発を考える時」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/5/23-7/31】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1369888

  • 2冊

  • 戦後の「核」論議を10年ごとのスパンで綴る。原爆投下、米国占領、第二の被爆、ゴジラの誕生、貴重資源ウランへの憧れ、鉄腕アトム・大阪万博・東京五輪の幻想、柏崎原発の誕生、チェルノブイリ事故、東海村臨界事故・・・。
    日本が辿ってきた「核」の歴史が非常にわかりやすかった。
    副題である「鉄腕アトムと原発事故のあいだ」の意味が、読書後やっとわかった。
    被爆国である日本が、原子力に憧れる皮肉。
    被爆による恐怖心がゴジラを誕生させたのに、戦後復興の中で、鉄腕アトムが原子力との共生を描く。
    筆者が述べたいことはわかったが、含意を持たせすぎではないか。

    一方で、原発誘致の背景に対する指摘は鋭かった。
    石油がない日本での原発エネルギーへの憧れは、国内の過疎対策と表裏一体であり、
    政治的・経済的に巨大な権力が動く。
    結局、「原発を置くためには、過疎地が必要なのだ」という目的と手段を逆転させた発想になっている。

    生命・安全・環境保護という側面だけでは、語れない「核」論議の皮肉に、これからも悩まされるんだろう。
    その皮肉とは、日本国憲法制定時のホイットニー発言「原子力の太陽で日光浴をしている」という
    60年前の皮肉に、現れていたのかもしれない。
    以上の私の悲観的感情は、筆者に影響された所以です。

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著者プロフィール

昭和21 年、長野市に生まれ。
長野高校、早稲田大学を卒業後、信越放送(SBC)に入社。報道部記者を経て、ラジオを中心にディレクターやプロデューサーを務める。平成10 年に「つれづれ遊学舎」を設立して独立、現在はラジオパーソナリティー、フリーキャスターとして活躍。
主な出演番組は、「武田徹のつれづれ散歩道」「武田徹の『言葉はちから』」(いずれもSBC ラジオ)、「武田徹のラジオ熟年倶楽部」(FM ぜんこうじ)など。

「2022年 『武田徹つれづれ一徹人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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