働きたいのに…高校生就職難の社会構造

著者 : 安田雪
  • 勁草書房 (2003年9月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326652853

作品紹介・あらすじ

選びとらされるフリーター。ヤル気か不況か?若者が埋め込まれた社会状況を分析することにより、現代日本の混乱と歪みを読み解く。

働きたいのに…高校生就職難の社会構造の感想・レビュー・書評

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  • 参画しているNPOの新規事業として検討している事項について調査するために本書をとった。事例やデータが発行年が2003年であるため、10年近く過去のものであるため、現状にはそぐわない可能性があるが、高校生の就職は以前厳しいものと考えられる。

    社会は大学やグルーバル化などの目を引くものばかりに囚われており、本当に解決すべき課題には一斉目を向けていないことが悲しい。個人でもより詳細な研究を進めていきたいと思う。

  • 2003年刊。著者は東京大学大学院経済学研究科COE特任助教授。◆アンケート調査を通じて高卒就職組の実態と意識、彼らをめぐる社会的問題点を浮き彫りにしようとする。大学進学に比重を置き過ぎた普通科教育(商工農業高校も大差ないが)と社会が求める能力とのミスマッチが顕著。卑近で単純な例だが、敬語を操れない人物は電話を担当させられないし、報連相のできない人、時間にルーズな人は雇えない。こんな当然の事実を教師・学校は学生に伝えなければならない。本書の射程範囲はもう少し広く、就職情報の民間取扱いの問題等にも触れる。
    刊行時期が10年位前で少し古く、またアンケート調査主体で、統計的なデータを出して解説しているとまでは言い難いが、高卒から就職する場面を軸に、雇用者側・教育側・被用者側、官民の就職情報提供・仲介の問題など多面にわたる解説は、間違いなく参考になる良書である。特に、就職難(良質企業への応募の一極集中化)と採用難(ブラックではないのに、情報が高校生に行き渡らず、結果採用に至らない)は民間就職情報会社を利する一方、情報の偏在化の不利益を学生だけが負担する構図との指摘は痛い。
    まぁ、会社の実情や職務の具体的内容、あるいは、長期雇用が結婚と類似しており、雇う側も慎重に人間性把握に努めるという実情を、高校生に対して、何らの手当てもなく、闇雲に知っておけ、というだけならば、確かに暴論だろう。八百屋・魚屋などの家業がなくなり、身近な職業モデルが消失している現代では尚更か。

  • 分類=雇用。03年9月。

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