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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784326653119
感想・レビュー・書評
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世代間を超えた見方を知れる
◯友人関係への過剰な配慮が苦しめる
◯仲間以外みな風景
◯若者は繊細である
◯視点を増やす
◯相手にしすぎない意識 -
社会学
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ほぼ10年前に書かれたもの
10年前とそのさらに10年前の比較
結果的には色々言われるほど変わっていないとのこと。
おそらく現在までのその後の10年も変わっていないのだろう。
結局は思い込みとか偏見とかバイアスとか。
確かに技術や道具、環境は大きく変化しているのだろうけれど。
社会調査(データで語ること)の大切さが思い知らされる。 -
若者バッシングに根拠はあるのか。若者に変化があるとしたら、どんな変化があるのか。そこんところを、印象批評ではなく、1992年と2002年の調査結果を比較しながら、データを使って検証してみようとするのが本書。それがどのくらい効果的つーかおもしろい議論になってるかどうかはおいとくとしても、姿勢としてはエライ。
特に「若者のアイデンティティはどう変わったか」と題した第5章がおもしろかった。
まず、大前提として「変わってないところもいっぱいある」。とーぜんね。そこを前置した上で、アンケートをもとに「自己意識」について10年間の変化を見ていくと。「仮面使い分け型」から「素顔複数化型」へという変化があるかもしれない、という。「場や人に合わせて、自分も対応を変える」ことについて、「本来の自分と違う“仮面”がある」と考えるのか、「その都度その都度出てくる自分は、どれも本当の自分、素顔の自分」だと考えるのか、という違いである。
若者について「アイデンティティが不確かで、未確立である」という批判がなされることがある。しかし、現代社会は多様な関係に満ちている。昔みたいに地縁/血縁/同じ会社……といったつながりが幅をきかせるのではなく、若者はネットやケータイを通じた多様な人間関係のなかにある。そういった多元的で流動的な世界では、もしかしたら「たった一つの自分」にこだわるよりも、むしろ「多元的な自分」が適応的なのかもしれない……とする。
多チャンネル化と、状況指向。「仮面」ではなく「素顔」を使い分ける。しかもそれが「自分らしさが大事」という意識と矛盾しない。そう考えると、「その場のノリが大事」「キャラかぶり」……いろんなことに説明がつく、かもしれない。 -
若者、および若者論について取り扱った一冊。
調査のデータを豊富に紹介していることに加えて、データの読み方についての解説(検定、ソマーズのD等)が付されているのが特色なのではないかと思う。統計そのものや社会調査法を取り扱ったもの以外で統計の読み方について触れられているものは今まであまり見なかったような気がする。 -
本書は、青少年研究会によって、1992年、2000年、2002年に行われた、都市部の若者の意識と行動に関する調査を、「音楽」「メディア」「友人関係」「アイデンティティ」「自己意識」という5つの観点から分析・考察した結果について論じたものである。
本書全体が、若者をネガティブにしか語らない、現代の若者論に対するアンチテーゼとなることをねらっているところもあり、章によっては、それが暴走しすぎて、かえって調査研究としての妥当性を脅かしてしまっているところがあるのが気になる(何章か暴走気味なものもあった)。が、全体としては、今、若者に起きている変化を捉えようとする姿勢に貫かれているようには思う。
量的データの分析としてもっとも面白いのは、「アイデンティティ」に関する章である。データの数値をさまざまな指標に変換しながら、現在のアイデンティティのありようを描き出そうとする姿勢は、研究者としてとても関心させられる。量的調査の可能性を見せてくれる論考であると思う。 -
分類=若者。06年2月。
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