サポーター新世紀―ナショナリズムと帰属意識

著者 :
  • 勁草書房
3.27
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本棚登録 : 18
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326851584

作品紹介・あらすじ

西暦2002年、私たちの街に「サポーター」と呼ばれる人々がやってくる。言葉も文化も宗教も異なる様々な民族が、大声で歌い、酒をあおりながら、大挙して「祭典の舞台」となる極東を目指す。果たして当事者となるニッポン国民は、彼らサポーターについてどれだけ知っているのか。また、彼らを受け入れるための準備はできているのか。これまで注目されることのなかった、サポーターの知られざる素顔を"フランス'98"から読み解く本邦初の試み、遂に登場。

感想・レビュー・書評

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  • 1999年の発行。1998年に開催されたサッカーのフランスワールドカップで32ヶ国のサポーターを取材したもの。筆者の意図は、2002年の日韓ワールドカップでは、この大会でフランスに集まったように、日本にも多くのサポーターが集まるはずであり、その人たちがどういう人たちなのかをあらかじめ知っておく、知らしめておくということである。勁草書房という学術書を出すような出版社から発行された2800円という値付けのハードカバーの本。あまり売れそうにはないが、中身はそこそこ面白い。
    2002年の日韓ワールドカップは、日本での試合のチケットがどうしても入手できず、韓国まで観戦に行った。日本ではどの試合も入手不可能であった観戦チケットが、韓国では簡単に入手できた。そのうち1試合は、スペイン対パラグアイ。スペインにはラウールがいたし、パラグアイにはチラベルトがいた(と言ってもサッカー好きの人でない限り、それがどれほどのことなのかは分からないであろうが)。その試合を含めて2試合分の観戦チケットと、日本と韓国の往復航空券、韓国内の移動の電車チケットとホテルをパックにしてもらった手配旅行を旅行会社に組んでもらった。正確な値段は忘れてしまったが、大金を覚悟していた身からすれば、拍子抜けするほど安かったのは記憶している。
    スペイン-パラグアイ戦には多くの外国人サポーターがいたが、スペインのサポーターもパラグアイのサポーターも騒がしいことで有名という訳ではなく、そもそも観客の数が少なかった。試合自体は面白かったのであるが、会場は少し盛り上がりに欠ける気分を味わった。
    たしか4泊した観戦ツアーであった。もう1試合も、確か南アフリカ-スロベニアという地味なカードであった。サッカー自体で盛り上がることはなかったが、韓国国内を電車を使って旅行するのはとても楽しかったことは覚えている。

  • 宇都宮さんの旅を追体験することで、僕の想像の翼は、世界を羽ばたく。
    サッカーを愛する人々が、世界中にいるんだなという当たり前のことが当たり前に感じられる本。

  • 著者が足を使って取材した部分以外の部分、つまり著者のイメージのみで語られた部分の方が面白かった。

    そして残念ながら、卒論の資料としてはまたもや使えなかった。でもまあそこそこ読み物として面白かったから可。しかし2800円は高い。

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著者プロフィール

写真家・ノンフィクションライター。1966年生まれ。東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、テレビ制作会社勤務を経て、1997年に「写真家宣言」。以後、国内外で「文化としてのフットボール」を追いかける取材活動を展開。2010年『フットボールの犬 欧羅巴1999‐2009』でミズノスポーツライター賞大賞、2016年『サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ』でサッカー本大賞を授賞。現在、個人メディア『宇都宮徹壱WM(ウェブマガジン)』を配信中。

「2022年 『前だけを見る力 失明危機に陥った僕が世界一に挑む理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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