快読・現代の美術: 絵画から都市へ

著者 :
  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326851737

作品紹介・あらすじ

純粋性を追求し「色の塗られた平面」に至る絵画、写真・映像の冒険、身体性を追求するダンス。純粋化の対極では、近代化・大衆化をうけデザインが浮上し、彫刻・工芸・建築は素材を試行。進行する都市化・環境破壊など20世紀文明の奔流を捉えたアート・ナウ。

感想・レビュー・書評

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  • 「第4章写真の芸術性」をピックアップし、精読した。写真は真実を伝えるものではあるが、報道写真として捉えた場合、その1枚の背景にある思惑を考えずにはすまされない。「不正」を暴くという目的と「ショッキングな画像」という手段がいつのまにか逆転する懸念があるからだ。ベトナム難民の家族を間近でとらえた沢田教一の写真のことは、この本を読んで初めて知った。本書では沢田氏に対して良心の呵責を問う文面になっているが、あとで調べたところ、彼はその後その村に対して貢献活動をしているという記事もあった。本書は芸術という視点からではあるが、やはり裏付けや違った側面からの分析も必要だということを付け加えておきたい。

  • 【資料ID: 1117001034】 702.06-Ka 32
    http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA55236349

  • わかりやすく読みやすい。
    とっかかりにするにはよいかも。
    なぜ今ある現代美術がこのように在るのか、流れが見える。
    ただ細かく見るには向いていないかも。

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著者プロフィール

神原 正明(かんばら まさあき) 
1952年大阪に生まれる. 神戸大学大学院文学研究科修了. 西洋美術史・図像学専攻. 現在:倉敷芸術科学大学芸術学部教授. 著書:『ヒエロニムス・ボスの図像学』(人文書院), 『天国と地獄』(講談社), 『ボスの「快楽の園」を読む』(第13倫雅賞・河出書房新社), 『快読・西洋の美術―視覚とその時代』『快読・日本の美術―美意識のルーツを探る』『快読・現代の美術―絵画から都市へ』(すべて勁草書房). 共著:『芸術学フォーラム・西洋の美術』(勁草書房), 『名画への旅・北方ルネサンス』(講談社), 『世界美術大全集・北方ルネサンス』(小学館)ほか.

「2019年 『ヒエロニムス・ボス 奇想と驚異の図像学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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