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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784326852048
作品紹介・あらすじ
自由ってなに? スターリン像を抱きしめた日、私は大人になった。LSE政治理論教授がアルバニアでの少女時代から綴る哲学的自伝。
社会主義下のアルバニア。粛清と困窮にあっても自由への期待に満ちた少女時代は、1990年、抗議行動の高まりで一変する。自由選挙と市場開放に続く構造改革、移民増加、ねずみ講破綻は、その後激しい暴動に発展する。ある世代の希望は別の世代の幻滅となり、家族の秘密が明らかになる。ふたつの世界を往還する20世紀の成長物語。
【原著】Lea Ypi, FREE: Coming of Age at the End of History, Penguin(Allen Lane, UK), 2021
みんなの感想まとめ
自由とは何かを問い直す哲学的自伝で、著者は社会主義下のアルバニアでの少女時代を通じて、自由に対する認識を深めていきます。スターリン像の破壊を契機に、自由と民主主義の関係について考察し、個人のアイデンテ...
感想・レビュー・書評
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「第2回 10代がえらぶ海外文学大賞」(2026年)で、第2次投票のノミネート作品に選ばれました。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/731332 -
「人間はみずからの自由な意志で歴史をつくるわけではない。だが、それでもやはり歴史をつくる」
冒頭に挿入されたローザルクセンブルクの言葉。
過去を、現在を、未来を生きるすべての人々に向けられたその言葉を礎に、著者の最後の言葉が問いかけてくるのは、あなたはどうするのか、ということではないか。
「わたしの家族と国の歴史から得られる教訓がひとつあるとしてら、それは次のことだろう。人間はみずから選んだ状況のもとで歴史をつくるわけではない。社会主義についても自由主義についても、観念と現実のいかなる複雑な混成物についても、『あなたが経験したものは本物ではない』と言うのはたやすい。そう言えば責任の重荷から解放される。偉大な思想の名のもとに生まれた道徳的悲劇への共謀者ではもはやなくなり、反省も謝罪も学習も必要なくなる」(P.322)
「ある意味わたしは、一周してもとに戻ってきたのだ。体制が変わるのを一度目にすると、また変えられると信じるのはさほどむずかしくない。シニシズムや政治的無関心との闘いは、道徳的義務とも呼ばれるものになる。わたしにとってその義務は、先人たちへの借りというほうがふさわしい。まさにその先人たちこそ、無関心ではなく、シニカルでなく、成り行きに任せていたらうまくいくとは思っていなかったがゆえにすべてを犠牲にしたのだ。わたしが何もしなかったら、その人たちの努力は無駄になり、命は無意味になる。わたしの世界は、父と母が逃れようとした世界と同じくらい自由からかけ離れている。どちらも理想には到達していない。だが、失敗はそれぞれの独自のかたちをとった。それらのかたちを理解できなければ、わたしたちは永遠に引き裂かれたままになる。わたしがわたしの話を書いたのは、説明し、和解し、格闘をつづけるためにほかならない」(P.325) -
「民主主義」は国家による暴力の別名にすぎない。
お金と資源を浪費する寄生者の増殖を助長した。それが社会主義にほかならない。 -
1979年にアルバニアに生まれた現在ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授の自伝。
90年に共産主義が崩壊した国での前後の少女時代の話。
凄く面白い。今年のベストテンに入るのは間違いなし。お勧め❗️ -
内容もさることながら
訳も素晴らしい -
R7/4/27〜5/11 16章迄。日経推薦書 図書館。重要なのは科学と理性。アルバニア人作家。南東ヨーロッパのバルカン半島にある国アルバニア共産党(後のアルバニア労働党)が政権を握って誕生したバルカン半島の国家。
社会主義下のアルバニア。粛清と困窮にあっても自由への期待に満ちた少女時代は、1990年、抗議行動の高まりで一変する。自由選挙と市場開放、構造改革、移民増加、ねずみ講の破綻で激しい暴動が続く。ある世代の希望は別の世代の幻滅となり、家族の秘密が明らかになる。ふたつの世界を往還する20世紀の成長物語。 -
こういう本を読めるから読書はやめられない
1980年代〜90年代を社会主義が終わるアルバニアで過ごした著者の激動の哲学的自伝
どんな時代だったかを市民側からの視点で知ることができ、経歴から政治や哲学の要素もあり、読後は大変に満足した
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