- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784327410728
作品紹介・あらすじ
英語リーディング理論について知るための最初の1冊!「授業はすべて英語で」など新学習指導要領導入によって混沌としている英語教育現場。英語リーディング指導の実践を豊富なデータと最先端の研究から検証し、これからの進むべき道を照らし出す。予備知識なしに楽しく読める英語リーディング理論入門。
感想・レビュー・書評
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リーディングについて知ったつもりでいたけど本当は全然わかっていなかった。生徒に伝えれることもたくさんあるし、自分のためになることもたくさんあった。
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2017年12月31日読了。
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読解力といえば卯城先生。さすが!!今欲しい情報を頂くことが出来ました。研究が進みます^ ^ ありがとうございます。
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「英語リーディングの科学」のタイトルが示すように、リーディングという行為を科学的に、多面的に検証した本です。タイトル通り、学術文献なので簡単に読み進めていける内容ではありませんでしたが、興味深い一冊でした。
本書は、リーディングについて検証をするなかで、だから、こういう訓練することによって、読解力が改善されるという風に教授法についても多く触れられています。その教授内容も単語数や読むスピードを具体的に数字で挙げられ、また学習者の変数にも焦点をあてた指導法が紹介されてあり非常に実践的であると思います。
編著 卯城先生は、現在日本のリーディング研究の第一人者。筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。
★は3.5
序章 リーディングとは
第一章 英文読解と語彙知識
第二章 英語の構造
第三章 背景知識と理解
第四章 音読
第五章 推論―テキスト情報を超えた理解
第六章 英文理解と和訳
第七章 視覚情報―英文以外からのリーディング
第八章 アクティビティとしての再話
第九章 英文の再生と要約
第十章 リーディングテストではかれること
終章 リーディング指導に向けて
参考文献 / 索引 /執筆者紹介 -
延べ語数(token):文章の総語数
異なり語数(type):延べ語数-まったく同じ語
見出し語(lemma)換算:活用形をまとめて1語として数える
ワード・ファミリー(word family)換算:派生語をまとめて1語として数える
約10,000見出し語を知っていれば、英文の約95%がわかる(Grabe, 2009)
語彙の意味確認ではなく、読解活動を行うためには、
辞書が使える状況であれば95%以上の語がわかる英文、つまり未知語の割合が20語に1語程度の英文を使う必要がある。 -
立ち読み:2011/5/19
「単語の意味が分からないときにどう読み進めるか」
「本当に多読で語彙知識が増えるか」
「英語の構造イコール文法とは限らない」
「音読は不自然な活動か」
「英文に絵や写真は必要か」
目次だけでも色々気になるなぁ。
[図書館]
読了:2011/6/10
p.18 「延べ語数(token)」 と 「異なり語数(type)」 は知っていたけれど、「見出し語(lemma)」 は知らなかった…。あと、ワードファミリー(e.g. responsibility は responsible の派生語であるため、1語と数える)も知らなかった。
p.19 「単語数と英文のカバー率は以下の通り(Grabe, 2009)。
・40,000 見出し語 (9,000WF) : 98%
・10,000 見出し語 (4,000WF) : 95%
・5,000 見出し語 (3,000WF) : 86%
・3,400 見出し語 (2,000WF) : 76%
・1,700 見出し語 (1,000WF) : 71%
」
p.19 『英語学習プログラム』に書いてあった、「72%の単語を知っていても、穴だらけでさっぱり読めない理論」がここにも。