学習英文法を見直したい

制作 : 大津 由紀雄  大津 由紀雄  亘理 陽一  柳瀬 陽介  田地野 彰  山岡 大基  高見 健一  真野 泰  福地 肇  馬場 彰  大名 力  安井 稔  江利川 春雄  斎藤 兆史  松井 孝志  鳥飼 玖美子  日向 清人  久保野 雅史  末岡 敏明  岡田 伸夫 
  • 研究社
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  • / ISBN・EAN: 9784327410803

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  • 学習英文法を見直したい
    徹底討論! 理想の学習英文法の姿とは何か

    【版元】
    著者 大津由紀雄〔編著〕
    刊行日 2012年7月23日
    ISBN 978-4-327-41080-3
    Cコード 3082
    NDCコード 835
    体裁 A5判 並製 300頁
    定価 定価2,700円(本体2,500円+税)

    英語を外国語として学ぶ日本人にとって、英文法の学習は必要不可欠。コミュニケーション能力を下支えするのも英文法の知識だ。むろん、従来の英文法のあり方が無条件で肯定されるわけではない。本書は、日本人にとっての理想の学習英文法のあり方を問い直し、改めて英文法の意義を再評価する試みである。
    2011年9月10日に慶應大学で行われた「学習英文法シンポジウム」登壇者のほか、さらに多くの論者の協力を仰ぎ、理想の学習英文法の姿を徹底討論する!
    http://oyukio.blogspot.jp/2012/06/blog-post_25.html?m=1


    【目次】
    はじめに  大津由紀雄

    I 基礎論
    学習英文法を考えるヒント (大津由紀雄)
    学習英文法の歴史的意義と今日的課題 (江利川春雄)
    足場としての学習英文法 (斎藤兆史)
    国際コミュニケーションと学習英文法 (鳥飼玖美子)

    II 方法論
    コミュニケーション能力と学習英文法   (柳瀬陽介)
    学習英文法を考える際の論点を整理する (亘理陽一)
    新しい学習英文法の検討から見えてくる学習英文法の条件  (松井孝志)

    III 内容論・授業論
    学習英文法の内容と指導法―語と文法と談話  (岡田伸夫)
    学生・生徒の文法力―現状分析と処方箋  (久保野雅史)
    より良い学習英文法を探るための視点  (末岡敏明)
    学習英文法におけるアルゴリズムの可能性と限界 (山岡大基)
    学習者にとって「よりよい文法」とは何か?―「意味順」の提案 (田地野彰)
    日本語への「気づき」を利用した学習英文法 (大津由紀雄)

    IV さまざまな視点から
    科学文法と学習英文法  (高見健一)
    英文読解と学習英文法  (真野泰)
    英文法と英作文 (福地肇)
    ビジネス英語と学習英文法―文文法の先にあるもの (日向清人)
    英和辞典と学習英文法 (馬場彰)
    コーパス研究と学習英文法 (大名力)

    V 眺望
    学習英文法への期待 (安井稔)

    付録:日本における学習英文法関連年表(江利川春雄)
    索引
    編著者・執筆者紹介

  • 本書は、(元?)慶応大学の大津由紀雄氏が2011年におこなった「学習英文法シンポジウム」の登壇者が中心となり各章を分担、20章に渡って日本の学習英文法についての提言したものである。

    単なる「英文法」ではなく「学習英文法」と銘打っている点がキモ。
    言語学的基礎知識があったほうが読みやすいのは確かだが、基本的には英語教育のことばで書かれている。
    多角的に論じられていてそれぞれ興味深いのだが、英語教育の人は指導要領の内容を出発点にしたがる割に、実際の授業に指導要領がどの程度反映されているのか(また、自分の持論をどのように指導要領と紐付けるか)に関心は無いようである。

    一番参考になるのは、8~10章のように実際の指導経験を持った人の論じる細やかな工夫・テクニック。もしくは、各章末に2~3冊ほど紹介される執筆者がおススメする本リスト。特に、教材研究をされる方は文献リストを見るだけでも価値があるはずである。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授。関西大学・中京大学客員教授。日本学術会議連携会員。Ph.D.(MIT、1981、言語学)。東京言語研究所運営委員長、日本認知科学会会長、言語科学会会長などを歴任。専門は言語の認知科学および言語教育。言語教育関係の著作として、『日本語からはじめる小学校英語――ことばの力を育むためのマニュアル』(開拓社、2019年、浦谷淳子・齋藤菊枝と共編著)、『学習英文法を見直したい』(研究社、2012年、編著)、『ことばの力を育む』(慶應義塾大学出版会、2008年、窪園晴夫との共編著)など。

「2021年 『どうする、小学校英語?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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