- 本 ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784330030227
作品紹介・あらすじ
“庶民宰相”として名を馳せ、ロッキード事件で逮捕されるも、死してなお注目を集める田中角栄。1972(昭和47)年6月に「日本列島改造論」を発表し、2022(令和4)年で50年を迎える。記念すべき年となる今年、交通事業をはじめとした多岐にわたる改革案を示し、是非が問われてきた「日本列島改造論」の、なかでも鉄道政策について再考する。角栄が訴え続けた地方ローカル線の再評価や、高速新幹線ネットワークの拡充など内容を振り返り、現在の鉄道政策に与えた光と影を浮き彫りにする。
感想・レビュー・書評
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政治家に求めることは何か。
細かい施作も大事だが、全体を俯瞰して国としての政策を立てること。
交通を中心に日本の全体的発展を立案できた稀有な政治家。
現代にその遺産は活用されているが、もうダメかもしれない。長年公明党に国土交通大臣を取られているのはなぜなのか
読了50分 -
田中角栄の『日本列島改造論』が刊行されたのが1972年。そこから50年後となる2022年に、同書をベースとして、旧国鉄からJRに至る日本の鉄道事業の変遷を語る。同書中には「新幹線ができた区間では通勤、通学以外の旅客運送の大部分を新幹線に移し、在来線の輸送力を貨物輸送にあてる」べきと説かれているが、貨物輸送と旅客輸送をいかに併存させるかというこの視点は新鮮だった。コロナ下の折、鉄道旅客輸送は危機的状況にあるが、貨物輸送手段やエネルギー危機下のライフラインの意味も含め、ひとつでも多くの路線が残されて欲しい。
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田中角栄の列島改造論に書かれている鉄道の施策について、その後の50年間の鉄道の歴史と照らし合わせて列島改造論の影響の有無を答え合わせしていくような感じの内容でした。
新幹線は1985年までにやるはずのことが2045年までかかりそうですが一応目標達成なんでしょうかね。行政が一度決めたことを変更することが難しいというのは承知してますが、民営化という大変革をしても新幹線は変更されずというのは言われてみる驚きで、変革の難しさを改めて感じます。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/777799
著者プロフィール
小牟田哲彦の作品





