ペンギンが空を飛んだ日 - IC乗車券・Suicaが変えたライフスタイル (交通新聞社新書058)

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  • 交通新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784330395135

感想・レビュー・書評

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  • JR東日本でSuicaシステム推進プロジェクト部長をされていた方のSuica誕生秘話。
    ベンチャー企業ではなく、極度の安全と信頼が求められる巨大インフラ企業でこうしたイノベーションが産まれたことが素晴らしい。
    0.2秒の非接触信号処理やバックエンドシステムなどの技術的背景はもちろん、「タッチ・アンド・ゴー」のコンセプトやかわいいペンギンも含めたマーケティングなども興味深い。
    Suica稼働初日や、Suica・PASMO・相互利用システムの一斉切替えなどは想像するだけで胃が痛いが、その日の詳細が書かれていないのは親切心か。
    胸が熱くなる一冊でした。

  • Suica開発の物語。
    当たり前のように使われているが、裏を返せばそれだけ大成功したアイデアであり、今では社会インフラとして機能している。
    技術開発の紆余曲折からビジネスモデル構築や法律改正など、ここに至るまでの多くの苦労や発見が記載されており、とても面白く読むことができた。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 一枚のカードが変えた鉄道の世界/第2章 技術開発の時代ーICカード黎明期の苦闘/第3章 ビジネスモデル構築の時代ー130億円を回収せよ!/第4章 Suica導入の時代 その1-混成部隊のチームワーク力が真価を発揮/第5章 Suica導入の時代 その2-Suicaが鉄道の新しい扉を開けた日/第6章 Suica育成の時代ーSuica大ヒット。次の戦略が動き出す/第7章 拡大展開の時代ーSuicaが変える駅ナカ・街ナカ/第8章 IC時代の陥穽と教訓/第9章 世界最大のIC乗車券ネットワークが完成した!/第10章 Suicaという“ものづくり”への思い

  • 企業努力が伝わってきました。そして、大手企業独特の苦労も感じられて面白かったです。

  • 国際ブランドから完全に独立した決済手段を開発してエコシステムを作り上げたのはエポックメイキングな出来事。
    新たな決済手段を構築するとき、いかに国際ブランドから独立していけるかをはじめに検討するべき。

  • ただのSuicaがヒットするまでの軌跡ではない。
    自分は学生だから仕事が本当にどんなものかは分からないけれども、仕事ってこういうことなのかもしれない。
    この本は仕事とかやりがいとか、きっと社会に出てヒントになるものが沢山散りばめられていると思う。
    就活生や社会人になる前に読んでおきたい本である、と思う。

    ただし終盤のSuicaとそれ以外のカードの相互利用のところでは、それまでの努力したこととかが緻密に書かれていたのとは逆に結果しか記されていなかったのが物足りなく、単調で残念だった。

  • ★4 Suicaすげー。プロジェクトの壁を乗り越えた凄い発想がサラリと描かれていて、それが逆に実際に問題にあたる人の感覚の生々しさが伝わってくる。こんな仕事してみたいと妬けた。

  • 様々な制約、周囲の無理解の中で、新しいことをやり遂げるということ。仕事のやりがえのひとつなのではと思った。

  • 生まれる前からあった、きっぷIC化計画。

    長い、先が見えにくいプロジェクトに対する取り組みも学べる。

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