ほじくりストリートビュー (散歩の達人POCKET)

著者 :
  • 交通新聞社
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本棚登録 : 267
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784330776170

作品紹介・あらすじ

月刊『散歩の達人』にて2013年8月号から現在も連載中の『能町みね子の東京リアルストリートビュー』を一冊にまとめた単行本です。地図で気になるあの道この場所を、エリアを分けてご紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 普通の人が観光としては行かないような違和感のある場所を見に行くというのは物凄く共感出来ます。物凄く入り組んだ路地とかくねくね曲がりくねった道とかワクワクします。
    ストリートビューのオレンジ色の人になりたいというのも本当に同意です。てか昔は地図で想像するしかなかったのに今ではPCでヴァーチャル旅行出来るんだからすごい時代になったもんですわ。
    さて、そんな本書ですが写真が少なくてとっても消化不良。もっと写真をー!

  • 雑誌「散歩の達人」連載の単行本化。能町さんのイラストと手書き文字が、人の手帳を読ませてもらっているようで好き。自分好みの風景に出会う楽しさよ。むかし地理をかじった一人として、地図を片手に散歩してみたくなった。土地勘があるところが取り上げられていたら、もっと楽しめそう。

  • 能町みね子さんの街歩きの視点が面白い。

  • 図書館の書架で偶然見つけた本だけど、やあ、面白い。
    全く観光地でもなんでもない、行き止まりとか崖とか、変わった場所の紹介。1編4ページなので、内容が薄くても、問題ない。冷静に考えて、行ってみたいと思うところは少ないけど、ちょっと行ってみたいと思わせる記事はたくさんあった(行ってみたことのあるところも、数箇所)

  • 地図で気になった所をストリートビューでみて現地に入ってみるという楽しみ方してる著書の癖が面白い。
    自分の地元でも注目してみると面白いし記録に残しておくといいのかもな。なくなったものは元に戻らないから

  • 街歩きの本だが、著者の視点に入りづらく、共感しにくい。

  • 雑誌「散歩の達人」に連載されていた記事をまとめた本。


    著者がグーグルマップや地図を見て気になる地点を実際に見に行く、という趣向。
    地図だけではわからなかった街並みがあった、行ってみたらすごい光景が広がっていた、など、「散歩の達人」にふさわしい連載。実際に街を歩く楽しみとはこういうところだな、と思う。

  • よくこんなところに気付くと感心した。地図を見るのは大好きだが、こんなに細かいところまでは気付けない。実際に行ってみたいが、数年で景色が変わってしまうのかも。まずは行けるところから行ってみようか。

  •  目のつけどころがおもしろい。p107の車庫入れ、すごいな。

  • 素敵な趣味だ。

  • あちこちぷらぷら歩いてみたい

  • 行き止まり

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00542388

  • 能町さんらしい一冊。
    この中のどこでも、東京に行ったら行ってみてみたい。

  • 能町さん節炸裂でそこは良かったんだけど、私が地図・地理・地形に興味がなかった……ようでイマイチ。
    知ってる場所が取り上げられてたらもう少し面白く読めたかな~と思うけど、そんなマニアックな場所チェックしてないよー。

  • 道幅は「狭い」「広い」じゃないのかな?全て「細い」「太い」で統一されている。なんだか気になってしょうがなかった。

  • Ingressという位置情報ゲームのミッションで迷い込んだ「市谷亀岡八幡宮裏の抜け道」や「赤羽八幡神社の謎構造」など、お、ここはと思ったところがいくつか掲載してあり、読んでて楽しい。広尾駅前の下町風エリア、駒場の行き止まりに行ってみたくなった

  • 「散歩の達人」連載の、関東のちょっと不思議な気になるスポット(地図で見つけた変な境目、細すぎる道、行き止まりやどん詰まりetc…)満載の一冊。
    え、一体どういうこと!?と、何度も写真やイラストを見返しながら想像してみる。新宿や渋谷のような都会の片隅に忘れられたように存在する不思議な空間は何だか昭和っぽかったりして、妙にそそられ、実際にこの目で見てみたい!と思わされる。味のあるところはそのまま残ってほしいものだなあ…。
    どれもこれも印象的だったけど、中でもすごいなと思ったのは、八王子の危うい手作り橋と高崎の木製の橋。渡るのにドキドキしそう。妙に足長な団地、メルヘンなパステルカラーの住宅街の丘、天国のような立地のスタバも気になる。
    頻繁に引っ越していた頃は、じっくり地図と向き合いながら気になるところに実際に出かけてみたものだが、最近地図を見なくなってしまった。なんか、すごく勿体ないような…。自分の居住地でも、気になるところをほじくってみたい衝動に駆られました。

  • 絵がかわいくて、作者のストリート愛に溢れている。
    能町さんが1人でこんなとこうろうろしてたら、目立ちそう。

  • ダイヤモンド・オンライン

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    2017年8月14日 鈴木貴博 :百年コンサルティング代表


    この夏読みたい「仕事に役立たないが人生に役立つ」名著




    夏休みは読書をしたいというビジネスパーソンに、「ナナメ目線」で選んだ何冊かの本を推薦。ビジネススキルの向上には役立たないが、人生を見直すための参考になるはずだ

    夏休みと言えば「読書」
    ナナメ目線で選んだ必読書3冊+1冊

     夏休みといえば読書である。お盆で連休中の方の中には、この機にゆっくり本を読みたいと考える人もいるだろう。書店の店内を散歩しながら、この夏、読むべき本を探したいところである。そんなビジネスパーソンに向けて、私から「ナナメ目線」で選んだ何冊かの本を推薦したい。

     今回紹介するのは、直接ビジネススキルに役立つ本ではない。しかし、夏休みにじっくりとビジネスライフを考えるためにプラスになるものという観点から、ビジネス本ではない本を3冊、そしてビジネス本ではあるが決して短期間のビジネススキルには役に立たないであろうお薦めの本を1冊、紹介してみたい。

     ビジネスパーソンの中でも、たとえば「自分を少し見直してみたい」と考えている大企業の男性管理職に、この夏ぜひ読んでいただきたい本が『半径5メートルの野望 完全版』(講談社文庫、はあちゅう著)だ。なりたい自分と思い通りの生活を手に入れるために、自分の「半径5メートル」を探して見つけた小さい野望を少しずつ育てていくための指南書である。

     著者は、今日本の20代の若者から圧倒的な支持を集めているインフルエンサーの1人、はあちゅうさん(31歳)だ。

     基本的に多くの読者に推奨したい本なのだが、特に前述の推奨条件に該当する読者は、読む際にまず「ふたまわりも年下の女子から学ぶことなど何もないはずだ」と口に出してから読むことをお勧めしたい。

     念のために言っておくと、この呪文を唱えずに読んでしまうと、この本はただ読み切って終わりになってしまう。それほど読みやすいし、面白い。しかし呪文抜きだと、この本から学べる無数の「気づき」に気づかずに終わるだろう。

     はあちゅうさんのツイートを読めば、いかに多くの人が彼女の考え方に共感しているかがわかる。本書の中では共感できる話をそこかしこに見つけることができる。そしてその多くが、若者だけでなくおじさん世代のビジネスパーソンにも共感できる学びが多い。

     たとえば「感情も筋肉」というメッセージがある。筋肉は使わないと衰えるのと同じで、感情も日ごろから使っていかないと衰えてしまう。こういう話を聞いて「どきっ」としない中年読者は、ちょっとマズいかもしれない。

     ビジネスシーンの中では、感情を飲みこんで行動しなければいけないことが多々ある。対外的な場面だけでなく、職場の同期のような本来フラットであるべき仲間内ですら、本音を吐露できない場面は多い。組織ピラミッドの上に行けば行くほど、感情をコントロールする技術が大事だと言われるくらいだ。

     しかし、そうやって感情をコントロールしているうちに、感情の筋肉は衰えてしまうのだ。それはそのように著者に言われなければ、気づかないところではないだろうか。現代のビジネスパーソンは、自分の感情を吐露する力を気づかないうちに衰えさせているかもしれないのだ。

    「仕事は裏切らない実績です」
    心に響くはあちゅうさんの言葉

     また、著者は実に多くの場で、世の中に影響を与える言葉を発信していることで知られている。その1つのエピソードを紹介しよう。

     ある講演で会場から「あなたにとって仕事って何ですか」という質問が来たという。瞬間、彼女の脳裏には「夢」「責任」「人生の軸」「社会に還元できること」「生きている意味を与えてくれるもの」といった、色々なフレーズが浮かんだという。ここまでは私もよく体験することだ。

     しかし、そのとき彼女が瞬間的に選んで口に出したのが、「仕事というのは、裏切らない実績です」という言葉だったという。その上で彼女が発見したことは、「無意識に一瞬で選んだ言葉が、実は自分の感覚に一番近い」ということだそうだ。

     振り返って自分のことを反省すれば、同じように情報を発信する仕事を生業としていても、私はそこまで自分の発言を振り返ったり、そこから学んだりはしていないことに気づかされる。はあちゅうさんに影響力があるという事実は、そこまでの努力に裏打ちされているのだということに、改めて気づかされる一節である。

     著者であるはあちゅうさんの本質は「もがくひと」だと私は思う。少なくともこの本の中で著者が語っていることは、スマホとネットの社会の中でいかに著者がもがいてきたのかという話ばかりだ。そして、これほどもがいて行動して、初めて何かを動かせるようになるのが現代社会なのだと思う。

     インターネット以降の社会は、おじさんにとっては住みづらい社会だ。なぜなら、ビジネスの古い常識が通用しなくなっていくからだ。しかし、この世界で一見うまくやっているように見える若い人でも、ここまでもがいているのだということを、この本から理解することができる。それを学ぶだけでも、本書から得られることは十分に大きいのではないだろうか。

    何をしていいかわからない人は
    ぶらぶら歩きで生き方を見つめ直せ

     さて、1冊目の本が結局、ビジネススキルを振り返るための厳しい本だということでがっかりされた方のために、別の切り口のもっとゆるいナナメの本を紹介しよう。散歩の達人POCKETシリーズの『ほじくりストリートビュー』(交通新聞社、能町みね子著)である。地図で見つけた変な境目、細すぎる道、傾斜、行き止まりなど、街の「気になる風景」をほじくりまくるという内容だ。

     この本は「夏休みがやってきたのに、夏休みの過ごし方がわからない」ビジネスパーソンにぜひ読んでほしい。「そんなことはない。家族につきあって買い物や外食で毎日忙しく休日が充実している」という人にも、実は読んでほしい。なぜなら、夏休みの過ごし方がわからない人も、一見忙しいけれど自分らしい夏休みを過ごしていない人も、みな同じ「休みに何をしたらいいかわからない病」にかかっている恐れがあるからだ。

     人生90年時代だからこそ、人生の後半戦には長い長い「自分の時間」が待っている。そこで何をしたいのかを考えるには、夏休みはいい機会だ。本書の著者の能町みね子さんは、タモリと同じくぶらぶら街を歩く天才である。その能町さんが妙に気にかかって出かけてみた場所についてのエッセイが、この1冊である。

     本書は私の事務所がある百人町や新宿駅、かつて住んでいた市ヶ谷の大日本村(大日本印刷の社屋や工場が密集している一角)など、たまたま私が土地勘のある場所から始まるのだが、彼女の散歩における目の付けどころは常人とは違う。普段通り慣れていると思える街の中の異次元観、異世界を見つけるのが、能町みね子という人物なのだ。

     散歩という行為は、街を歩くことで過去に起きてきた様々な出来事に気づく行為である。それは、史跡・名勝のようなわかりやすい場所の歴史の話ではない。一見何も気づかずに通り過ぎてしまうような場所にこそ、埋もれてしまい、忘れ去られそうな市井の歴史が息づいている。

     この夏にそのことに気づかないと、数年後、その風景はすべて失われてしまう可能性もある。今学べる「街の歩き方」に気づかせてもらいながら、実際に同じ街を歩いてみることで、この夏、人生について何かに気づくことができるのではないかと私は思う。

     そして3冊目の本だが、今年最大の話題でありブームでもあるのが「将棋界」だ。藤井聡太四段の活躍や加藤一二三元名人の引退もそうだが、忘れていけないのは人工知能(AI)が棋士を凌駕したことである。その人工知能の黎明期からずっと棋士との戦いを見守ってきた著者が著した1冊が『棋士とAIはどう戦ってきたか~人間 vs.人工知能の激闘の歴史』(洋泉社、松本博文著)である。

     著者はある一件から、日本将棋連盟と距離を置かざるを得なくなった将棋記者である。その制約を逆手にとって、「人工知能の将棋プログラムと棋士との橋渡し役」という、一風変わった立ち位置を得ることができた。

     本書はコンピュータが弱過ぎて話にならなかった時代から、プロ棋士の方が逆に弱くなってしまった時代までの歴史を通じて、ソフト開発者と棋士がそれぞれ何を考えてきたのかをまとめたルポルタージュである。

     たぶんこの1冊を読むだけで、人工知能というものがなぜ今、世界で話題になっているのかが理解できるはずだ。そして、将棋でここまでできるということは、人工知能にはもっと先の世界があるということでもある。

    そのうち仕事自体がなくなる?
    夏休みに「今後の人生」を考える

     この夏読むべき本を3冊紹介したが、前述した『棋士とAIはどう戦ってきたか』とのつながりで、もう1冊お勧めしたい本がある。8月18日に発売になる『仕事消滅』(講談社+α新書、鈴木貴博著)である。

     人工知能がディープラーニングという50年来のブレークスルーを実現した結果、10年前にはあり得ないと思われていた人知の領域を人工知能が侵し始めた。その結果何が起きるかというと、人類が想定しなかったペースで我々の仕事は消滅するかもしれない。

     棋士を超えることができた人工知能は、業種が変われば、ファンドマネジャーを超えることも、数学者を超えることも、弁護士を超えることも可能になる。さらにその先には、「課長の仕事」のような一般的な管理職の仕事すら、汎用的人工知能という現在は存在しないAIが登場して、人間よりも有能に仕事をこなすという未来が見えている。

     実際、20年後には人類の49%の仕事が消滅するというレポートがある。もし現実にそのような時代になったら、自分はどう生き残ればいいのか。そのような未来を経営の専門家の観点から描いたのが本書である。

     すでにお気づきかと思うが、その経営の専門家とは私だ。本連載『今週もナナメに考えた』の読者の皆さんは、夏休みにはぜひ人類の未来をナナメに考えるために『仕事消滅』に興味を持っていただければと思う。以上が、「夏休みに読むべき3冊+1冊」である。

    (百年コンサルティング代表 鈴木貴博)

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  • ‪地図で見た気になる道や場所に実際に出掛けて現場を検証。「散歩の達人」連載ならではのニッチな町歩き指南の書とも言える。これまで知らなかった(気がつかなかった)町の魅力を再発見できる。‬

  • 月刊『散歩の達人』にて2013年8月号から現在も連載中の『能町みね子の東京リアルストリートビュー』を一冊にまとめた単行本です。地図で気になるあの道この場所を、エリアを分けてご紹介します。

    目的地は東京,関東地方なので行けそうにないので,グーグルストリートビューでとりあえず見てみよう。

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著者プロフィール

北海道出身、茨城県育ち。文章やイラストの仕事のほうが多い漫画家。他称好角家。雑誌やネット媒体でコラムなどの連載多数。2006年、イラストエッセイ『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『ドリカム層とモテない系』(ブックマン社)、『逃北〜つかれた時は北へ逃げます』(文春文庫)、『「能町みね子のときめきデートスポット」略して能スポ』(講談社文庫)、『雑誌の人格 2冊目』(文化出版局)、『うっかり鉄道』(幻冬者文庫)など。『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能スポ』(講談社文庫)がサッカー本大賞2017の大賞を受賞。ラジオやテレビなどでも活躍している。

「2018年 『中野の森BAND』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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