- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331513477
作品紹介・あらすじ
飛び地とは、都道府県および市町村の一部が他の自治体の中に、まるで離れ小島のようにたたずんでいる一画のこと。その形は、丸いもの、細長いもの、ガラスの破片のように細かく飛び散っているもの、本体よりもはるかに大きいものなど、実にさまざま。どうしてこんな一画ができたのか、思わず首を傾げてしまう奇妙な形状のものが少なくない。しかもそこには、人間臭い数々のドラマが秘められているのだ。日本各地の地図と歴史の謎に迫る、おもしろ地図雑学決定版。
感想・レビュー・書評
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日本国内にある様々な飛び地を紹介した雑学本。
古くは、入会地として他の地区から来た人々が薪などをとるために入っていた山間部の飛び地、新しくは平成の大合併で、間に別の市町村を挟んでの合併による飛び地など、飛び地が生まれる様々な事情を詳しく調査して書かれた本。
なかには、飛び地と言われる方が面積の広いものまで。
どのような飛び地も、こうなるまでに、様々な事情があり、興味深いです。
だいたいが、そこに住むとか関係している人々の思惑が複雑に絡んできているのですね。
浅井さんは、県境や、鉄道についても、マニアックなまでに著書に書かれています。本書も何でそんなことが?と思うような飛び地がいろいろ出てきます。地図も一緒に見ながら、新しい発見があるのがなんとも楽しいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
合併が飛び地を作る大きな原因になりがちだということはよくわかった。
山頂は神社の持ち物であることが多いし、川の流れの変化による飛び地もおおい。
各自治体が大きな人間のように、好き嫌いや感情を持って動いているあたりが面白かった。 -
タイトルそのまま、日本各地の飛び地を取り上げた雑学本。
出だしから、「日本で最もよく知られている飛び地といえば…」と北山村が取り上げられていますが、いやいや、それフツーの人は知りませんから(笑)。
それにしても全国津々浦々、よくもこれだけの飛び地のエピソードをかき集めたものです。正直半分は、存在さえも知りませんでした。そもそも地元の神奈川県だって、岡上以外に飛び地があるなんて初めて気がつきました。
多分好きな層は物凄く限られるでしょうが、地図好きにとっては堪らない一冊。
ちょっくら西大泉まで行ってきますか。 -
事例が多くてわけがわからなくなった。
ただ、知識は増えた。 -
もっと図表に力をいれてくれないと福井と福島と福岡がごっちゃになるレベルで地図の読めない男であるところの俺は困っちゃう。
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昔からNHKの天気予報を見ると、和歌山県と奈良県、三重県の県境にぽっかりと線に囲まれたところがあり気になっていた。これが和歌山県の飛び地と知ったのはいつのことだろう。飛び地が全国にあることはこのころから知っていたと思うが、数多くあるとは知らなかった。中には飛び地にあるせいで行政サービスが受けられず、議会への陳情をしても相手にされず、ついには飛び地いる市民が団結して、税金払わないぞと運動してようやく解消されたところがあったことを知り、飛び地にまつわる様々な話に歴史の綾を感じて興味深かった。中には婚礼の嫁入り道具(?)の一部として、土地を婿の家にあげたところが今でも飛び地になっているというのは面白かった。
地理に興味を持っていると面白いと思う。 -
見つけた〜これはわかりやすい。千葉県の二重飛び地も載ってる
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飛び地がテーマで一冊の本になるのが驚き.
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●No.21